ペールゼンファイルズの声優さんのキャスティングはどのような理由で決まったのか? 高橋監督が自ら、その理由を語る。そこには、高橋監督の作品へのこだわりがあふれていた。

 シリーズも後半に突入したアフレコのある日、俺はとある業界紙
の取材を受けていた。記者氏はどうやら関西出身らしかった。

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「しかしえらいもんでんなあ、皆さんキャラ
クタにぴったりや。まるで絵に合わせてるん
でなく声に合わせて絵を作ったみたいでんな
あ!」
「まあ、キャスティングには気を入れていま
すから」

 記者氏にほめられてまんざらでもない俺で
あった。

「ところでキャスティングは具体的にはどな
いに?」
「どないにって?」
「誰がどんな風にと言う意味ですがな」
「さすがに声に合わせてキャラを作ってはい
ないのですが、一部はキャラクタを作る際に声優さんを想定してい
たものはあります」
「ほう、例えば」
「ワップなどがそうですね。あとザキなどもそうです」
「そらまたどういう理由で?」
「狙い撃ちってところですかね。ワップの広瀬正志さんは私のこの
手のキャラクタにはお馴染みで、クメン編のカンユー大尉なんかが
そうなのですが、ちょっといっちゃてるキャラをやってもらうと抜
群です。ザキは今シリーズ唯一の若者キャラですから、若者特有の
甘さや反抗的態度と言ったものを表現してもらうには矢部雅史がぴ
ったりだと、矢部さんは私の前作の[幕末機関説いろはにほへと]
で屈折したいい味を出していてくれましたので最初から決め込んで
いました」
「なるほど」

■『あにめノいろはにほへと』
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