アメリカの伝統的なお菓子といえば、ブラウニー。底が深めの鉄板で焼き上げる、チョコレート味の焼き菓子です。ナッツが入っていたり、フロスティングが上にかかっていたり、とバリエーションがありますが、基本的にはバターやチョコレートが多めに入るのでかなり濃厚になります。もちろん、

 さすがはアメリカンな味で、激甘(笑)。

 それでも、ホームパーティなどでは誰かが必ず持ってくる定番のブラウニー。それを冷めたまま食べてもいいですが、温めてからアイスクリームをのせ、温度差の違うふたつのスイーツを一緒に味わうのもオツなものです。

アメリカ人の大好きなブラウニー。いろいろなバリエーションがあって、家々に伝わる伝統レシピもあるとか(笑)(画像クリックで拡大)

 さて、このブラウニー。実はアメリカ人の間ではちょっとしたこだわりがあるようです。先ほども書きましたがブラウニーは鉄板で焼いて、それから四角に切り分けます。すると、中心部と縁部分では焼き上がりに違いが出ますよね。真ん中部分は、ケーキとクッキーの中間のような食感で、どっしり、しっとり、モイストな感じ。逆に縁側は、火の通りがいいですから、その分水分が抜けて、固めのカリッとした「ほぼクッキー状態」です。

 これがアメリカ人、好みが激しく分かれます。中心部分が好きな人もいれば、絶対に縁側でなきゃ! という人も……。えもすると、カリカリ感が一番大きい角部分を常に欲しがる人も(笑)。

 そんな「縁」派が満足するような、専用鉄板があります。本体に数本のスリットが入っている「Edge Baking Pan」です。縁の表面積が広くなっているので、これなら食べるサイズに切り分けても全体が縁になるというワケ。なるほど、アイデア商品ですね。

ブラウニー「縁」派が泣いて喜ぶ(?)「Edge Baking Pan」。しかし、なんで今まで誰も気が付かなかったのか? というシンプルな作りですねぇ

 しかし、さすがに中心部「だけ」を焼く鉄板はないだろうなぁ(笑)。

著者

クローニン真木(くろーにん まき)

 海外生活が人生の半分を超えてしまった、主婦&看護師兼ライター。日本人アイデンティティーを保持していると信じつつも、近年めっきり周囲からは否定されつつある。現在2児の母で子育てに奮闘しつつ、Narinari.comで執筆を展開。著書に「アメリカの弁護士は救急車を追いかける―アメリカの不思議なジョーシキ114」(宝島社文庫)。現在、月刊誌「この映画がすごい!」(宝島社)、「TOEIC Test プラス・マガジン」(リント)などに記事を提供している。日経トレンディネットでは以前に「アメリカ在住ミセス・マキのUSA『お茶の間』通信」を連載。