男が家事をするのは当たり前の時代。家事に参加しない夫は、妻から冷たくされる目に合う。だからといって「朝のゴミだし」だけでは、ありがたがられることもなく、やっていてもむなしい。どうせやるなら達成感のある「男の家事」をやりたい。といって趣味の蕎麦打ちは、家事ではない。家族に喜ばれ、妻から自立できる、そんな「男の家事」を追求する。

 家で酒を飲む時に、その酒の用意をして、飲み終わったら片づける。その時に、奥さんの分も用意して片づければ、もう、それは立派な家事ではないだろうか。まあ、自分が飲みたいからではあるのだけれど、家族を巻き込んでしまえば、それはもう「家事」。

 でも、単に缶ビールを出してきて、「飲もう」と言っても、ビールの量を減らせとか言われるのが関の山。かといって、ワインだと趣味的過ぎる気もする。カジュアルで飲み飽きず、奥さんサービスにもなる一杯は何かないだろうかと考えて、ここはプロに聞きに行く事にした。

 行ったのは、神楽坂のバー歯車。ほとんど、バーに行かないで家で済ますには?と言ったも同然の質問に対して、バーテンダーの濱本義人さんは、快く秘訣を教えてくれた。

バー歯車
新宿区若宮町16 塩谷ビル2階
電話:03-5206-8837
15時〜24時 月曜定休
一人、多くても二人で行きたい神楽坂の小さなバー。空間に溶け込むような抑えた照明はとても居心地が良い(画像クリックで拡大)

バー歯車の「キールロワイヤル」。シャンパンにカシスリキュールを合わせた贅沢で美しいカクテル。こういう本格的なムードは、バーならでは(画像クリックで拡大)

 「お酒は、僕らもお店から買ってるわけで、そこは変わらないんです。大事なのは、ちょっとした非日常性の演出。家庭で、それをやるのなら、グラスと氷を変えるのが一番良いのではないでしょうか」と濱本さん。

 確かに、ビールを飲むにしても、きちんとグラスに注ぐだけで随分違う。カクテルなどに使うタンブラーや、良いビールを飲む時に使うビアグラスは、背が高く洗いにくいのだけど、それを自分で洗ってこその「家事」。

 「大きめのタンブラーと、シャンパンなどに使うフルートグラスがあるだけでも随分違いますよ。氷もコンビニなどで売っているものに変えるだけで、随分ムードが変わります」と濱本さん。

 「あとは、家ではあまり特別なお酒を用意するよりも、身近にあるものを使う方が経済的だし楽しいと思います。それで、良いお酒は、飲みに来ていただければ」と笑う。そうして教えてもらったのは、ビールやワインといった、家にあるお酒を使うカクテルや、シェイカーなどが必要ない、簡単に作れて美味しいものや、その応用。さらに、グラスを買うのに良い店も教えていただいた。