デジカメライフを楽しむには、カメラ本体だけじゃ物足りない。アクセサリーや、カメラ関連グッズを駆使すれば、世界はさらに広がるはずだ。連載コラム「ハっとしてGOODS」では、吉村 永カメラマンが見付けたデジタルカメラ関連のイチオシグッズを紹介していく。

独GOSSEN
Digisix
実売価格:2万527円
メーター形式 デジタル露出計
測光モード 定常光
測光モード切り替え 入射光、反射光
コントラスト測光
シャッター速度 1/2000秒〜4分
絞り値 1〜32
電池 3Vリチウム電池
サイズ 幅7×奥行き2.3×
高さ5cm
重さ 40g(電池含む)

 スタジオ用を除くと、ほぼすべてのデジタルカメラが自動露出機能を搭載している。そのため、最近は単体の露出計を使う人がとても少なくなってきた。だが、カメラ内蔵の露出計よりも、単体の露出計を使ったほうが簡単で素早く撮影できるシーンがあることは確かだ。特に同じシチュエーションでのシャッター数が多く、モデルの肌色などに露出計が惑わされる可能性の高いポートレート撮影では、ぜひとも単体露出計を試してもらいたい。とは言っても、露出計は持ち歩くのが面倒だし、多機能なものはそれなりの値段がしてしまうのも事実だ。

 そこで、今回オススメしたいのが、ドイツはGOSSEN社の超小型露出計「Digisix」だ。この露出計は、現在新品で手に入る露出計の中では最軽量クラスの40g。同重量クラスの製品はほかにも発売されているのだが、アナログ指針式になってしまう。アナログ指針式のものはちょっとしたショックなどで精度が狂いやすいし、製品によっては針を動かすための磁力が外装の外にも強く漏れており、デジタル機器と一緒に持ち歩くには影響が心配。その点、デジタル表示の本製品は安心なのだ。

 液晶ディスプレイの表示部はとても小さいため、表示はISO感度とEV値のみとシンプルだ。EV値とは、Exposure Value(露出値)を略した言葉で、撮像素子が受ける光量を数値で表したもの。ただし、このままでは実際にカメラで適正露出をセットするときに、絞り値とシャッター速度は分からない。そこで、本製品外周に装備されたダイヤルを手で回し、露出値を読み取ることになる。

得られたEV値“14”に従い、外側の白いダイヤルを調整した(画像クリックで拡大)

 具体的に説明しよう。晴天屋外の露出をISO感度100で計測したところ、写真の液晶ディスプレイで表示されているようにEV値“14”が得られた。この数値から適正なシャッター速度と絞り値を得るためには、液晶ディスプレイの上にある小さな小窓の文字が“14”になるように外周の白いダイヤルを回せばいい。すると、現在の明るさでの露出設定の組み合わせ一覧がダイヤル上から読み取れるようになる。白いダイヤルはシャッター速度の分母を表しているので、ここで1/125の値を見ると、黒い部分の絞り表示は“F11”となるわけだ。同様に、絞りを“F5.6”で撮影したいのならばシャッター速度は“1/500”となるわけだ。

 露出値が一覧で表示されるので、慣れると被写界深度やブレ表現を意識した露出設定が即座に読み取れるようになる。なお、数字横のドット状の目盛りを使うことで、1/3ステップまでの細かさでEV値を調整できる。シビアな露出計測もこれを使えば可能だ。

 通常Digisixを使うときは、ポートレート撮影などで便利な入射光式となるだろう。入射光式は、その場の明かりそのものを計る測光方式だが、Digisixは光球をスライドさせることで、遠くの被写体の露出が測定できる反射光式も使えるようにもなる。遠くの景色などの露出を計ることも簡単だ。

本体上部の光球。通常はこの光球で入射光を測定する(画像クリックで拡大)

光球は、写真のようにスライドすると反射光測定モードになる。測定角度は約25度と広い(画像クリックで拡大)