筆者は出張が多く、旅客機で移動することも度々ある。この旅客機での移動時間は、依頼される原稿執筆に充てるのに最適な時間だ。ケータイも使えないということで、外界とのコミュニケーションが遮断されるので、執筆に集中でき原稿が捗るのだ。実はこの原稿も羽田から那覇に向かう機上で執筆しているところである。

 しかし一方で、外界と遮断されるためにインターネットなどを使った情報収集ができない不便さもある。搭乗者によって考え方は多様だろうが、旅客機内でも通話・通信の需要は少なからずあるだろう。

 旅客機とケータイは極めて相性が悪そうなイメージがすっかり定着したが、さる4月7日に欧州委員会(The European Commission)が、2008年中に欧州連合(EU)エリア内を飛行する旅客機の中でケータイを利用できるようにすると発表した。通信方式は世界標準ともなっているGSM方式(1800MHz)で、機内に省電力の基地局を設け、衛星通信経由で地上と結ぶ。要するに日頃使用しているケータイがそのまま機内で、自分の電話番号のまま利用可能となるのだ。

 通話はもちろん、SMS(ショートメール)やデータ通信もサポートするのだろう。これはこれで便利そうだ。ただし、通信料は航空会社が独自に設定するだろうから、それなりに高額になるだろう。航空会社にとっては、この付加サービスが通信料収入を得る手段となるわけだ。