なぜ中高生はパソコンを使って携帯サイトを見るのか?

 続いて、19歳以下の詳細を確認してみよう。弊社のASPサービス「Nielsen OnlineNetView」では、「2~12歳」の小学生以下と、主に中高生が属する「13~15歳」「16~19歳」の区分で、利用者構成比を確認できる。

■パソコンで視聴されている携帯サイト 年齢構成比(%)19歳以下詳細
ドメイン/サイト サービス名称 2~12歳 13~15歳 16~19歳
インターネット利用者全体 7.7 5.6 6.0
xmbs.jp MobileSpace 7.4 21.4 20.1
peps.jp @peps!(ペップス) 11.1 27.8 15.5
pr.cgiboy.com 前略プロフィール 5.2 23.6 22.9
fm-p.jp フォレスト 8.9 22.2 21.5
chip.jp Chip!! 6.9 28.6 22.6
mbsp.jp mobile space 8.4 30.7 21.3
alfoo.org Alfoo Mail de Diary 6.4 25.6 25.6
tosp.co.jp 魔法のiらんど 6.8 18.9 13.5
m-pe.tv エムペ! 7.8 26.1 21.7
Source:Nielsen Online NetView 2008年2月 家庭からのアクセス
※NetViewランキングデータより主要な携帯端末向けサービスサイトを抽出

 12歳以下の小学生層では、インターネット全体利用者の年齢構成比とほとんど差はないものの、一方で、中高生(13~19歳)での利用比率には大きな違いが見られる。携帯端末向けに作られたこれらサイトは、多くの中高生がパソコン経由で閲覧しているといえる。

なぜ、携帯向けサイトをわざわざパソコンで見るのか?

 では、なぜ中高生(13~19歳)は、パソコンを使って携帯サイトを閲覧するのだろうか? 携帯電話自体の様々な制限事情が影響していそうである。以下に筆者の仮説を何点か挙げさせていただく。

【1】パソコンの画面が大きく見やすい
【2】パソコンでの操作性の良さ
【3】パケット代金節約(パケット放題に加入していない)
【4】携帯でのネットが禁止されている家庭

 というあたりだろうか? なるほど、彼/彼女らのようにパソコンで携帯ホームページを見ると、携帯電話にやさしいサイトは、容量が押さえられ、パソコンでもサクサク動き、快適である。また、ホームページ内のリンクもパソコンなら存分に行き来できるので、友達の友達を発見することができ、構内での会話も弾むことだろう。

 ちなみに、彼/彼女たちが公開しているサイトでは、概して略語が頻繁に使われている。ホムペ(ホームページ)、プロフ(プロフィール)、ゲスブ(ゲストブック)、める(メール)、カキ(書き込み)などだ。世の中には、「日本人は何でも4文字に短縮したがる説」があるようだが、(キムタク、マツキヨ等)、今の携帯世代の若者の間では、3文字、2文字への短縮表現が流行りのようだ。 さすが、携帯メール世代の申し子である。

 携帯電話とパソコンを臨機応変に使いこなす彼/彼女たちの世代が支持するサービス動向には、今後も要・注目である。

(文/ネットレイティングス アナリスト 溝端陽太郎)

※このコラムはネットレイティングス発行のメールマガジン「Nielsen Online Reporter」に連載されている記事です。禁無断転載