ユーザー視点の辛口評価で好評の戸田 覚氏による連載。今回は米国からの特別レポート。戸田氏が米国を取材して実感したのは「アップルの元気のよさ」だった。そして空港では、戸田氏を仰天させるものを発見! それは、アップルの勢いを象徴するかのようなものだった。

 3月上旬に米国に出張した。Webを検索しただけではわからない、米国のデジタル事情を生で取材するのが目的のひとつである。とはいえ、せっかくの米国出張なので色々な取材を兼ねている。あちこちを歩き回り、デジタル事情の「リアル」を見てきた。

 僕が、米国に行くたびに定点観測しているのが、Fry'sという家電系の大型量販店だ。パソコンから白物家電、ソフト、電子部品まであらゆるものを売っている。セールの新聞広告を頻繁に出すあたりは、日本の家電量販店とかなり似ている。

 何も考えずにこの店を見ていると、ただデカイだけに思える。だが、仔細にチェックしていくと米国と日本の違いがよくわかるのだ。如実に違うのは陳列で、こちらでは、パッケージが破れた商品がそのまま転がっていたりする。細かなことは意に介さないのである。だが、店員さんは比較的親切で、色々な疑問に答えてくれる。各部門ごとの担当者が決まっていて、顔写真が掲載されているので、それなりの知識を持った人に情報を聞けるのだ。

 日本と最も違うのは、防犯ツールが大量に売られていたり、テレビがとにかくデカかったりすることだ。

 およそ10カ月前に同店を訪れた時と決定的に違っていたのは、パソコンのラインナップだ。デスクトップのスペースが大幅に縮小され、米国でもノート主流の流れが決定的になっていた。しかも、15.4型ワイドがメインなのは、日本と同じである。やたらに家が広い米国でも、ノートの方が使い勝手はよいのだろう。

 店頭を見ていると、700~800ドルの低価格モデルの人気が高く、その上に1000~1200ドル程度のミドルゾーンがある。前回に比べると、店頭での価格も圧倒的に下がっている感が強い。さらに、デザインの流れも大きく変わっている。やたらに、黒くてピカピカしているのだ。早い話が、HPのWebで見かけるような黒くて光沢のあるボディーのノートがやたらに多い。白やシルバーのノートは、圧倒的に数を減らしている。この点は、日本とはやや違った流れだ。