酒造会社から戻り、上海からの観光客に混じってツアーに参加した。まず香格里拉最大の牧草地であるナパ海へ。ゲートがあり、土産物屋があり、完全な観光地だ。放牧をしている遊牧民なんていないし、いたとしても、あんな広い中、探し出せない。観光用の馬に乗り、ウロウロと緑の草原を散歩しただけだった。

 次に行ったのは、松賛林寺。雲南省最大のチベット仏教寺院で、700人以上の僧侶が修行をしているという。丘の上に立つ寺院の荘厳な姿には圧倒される。本堂では、稞が使われているのを発見。仏像に振りかけながら祈るのだ。祈りが終わると、僧侶が木製の数珠を手首にはめてくれた。

松賛林寺(画像クリックで拡大)

 さすがに観光地なので、民族衣装を着た女の子たちが写真を撮れと迫ってくる。なぜかみんな羊を抱いている。もちろん有料だ。そのほかに、チベット族の衣装を貸してくれるというサービスもやっている。それを着て、好きなだけ写真を撮れというのだ。コスプレ大好きな私は、これについひっかかり、16元(約256円)も払ってしまった。

なぜか羊を抱いた民族衣装の女の子たち(画像クリックで拡大)

コスプレを楽しんだ筆者(画像クリックで拡大)

 夜はロブサンの「ポタラカフェ」へ。ロブサンは英語もできるし、インドにも詳しい。私も一時インドにハマり、もう20回近く行っている。ヒンディー語も少しできるので、ロブサンと、アジャンタ・エローラの遺跡や、ゴアのビーチ、列車の旅、インド映画などの話題で盛り上がり、話が尽きることはなかった。

 翌朝、キムタクの事務所に行くと、白水台行きのツアーは、人が集まらないからなくなったということだった。また茶をすすめられ、まったりと筆談する。

 今日は上司だというおじさんも来ていた。おじさんはキムタクのことを「彼は中田英寿に似てるだろ?」と言う。いやいや、木村拓哉だ、と字を書いて教えてやる。二人とも知っているらしく、うなづいている。おじさんは、「おれは中村雅俊だ。そうだろ?」と言う。いやいや、全然似てないって。あんたはルー大柴そっくりだ。「儿 大柴」と書いたが、二人ともハテナ?という顔をしていた。ルー大柴、中国では知名度なし。