長年、ニコンの一眼レフカメラを使い続けている星カメラマンが、ニコンの最新デジタル一眼レフカメラ「D3」と「D300」の長期リポートに挑戦。星カメラマンはD3を2台使っているが、D3にはないD300のイメージセンサークリーニング機能の威力に思わずホレボレしたそうだ。

 結局、D300の導入は見送った私だが、現在「期限付移籍加入」してD300を使っている。マルチパワーバッテリーパック「MB-D10」が付いていないこともあり、さすがに主戦力として使うわけにはいかず、サブ機としてD300を使っているところだ。思わず買ってしまいそうな勢いなのだが、その点に関してはまたいつか述べたい。

D300にあってD3にはない重要な機能とは!?

 D300は、D3とよく比較されることが多いのだが、D3に対する大きなアドバンテージの一つが「イメージセンサークリーニング」だ。

 ご存じの方も多いと思うが、レンズ交換時に外から入ったり、カメラ内部のミラーやシャッターユニットが動いた時に発生したゴミが撮像素子(実際には、その上にある光学ローパスフィルター)に載ると、それが黒い点として写ってしまう。特に、空が多く占めるようなシーンで絞って撮影すると、まるでUFOが飛んでいるのかというぐらいハッキリと写り、掃除を怠るとそれが大小の編隊飛行になってしまうのだ。

鹿児島市内から見た桜島。ダイナミックに噴煙でも上げてくれていればまた絵になるのだが、火山灰が降ればやはりゴミが入り込む原因に…。広角で風景を撮ると、このように空を大きく入れたくなる。ここにゴミが写りやすくなるため、今まではあまり絞りを絞りたくなかったのだ(D300にて撮影、ISO200、1/250秒、F11)

 このゴミを除去するのが、イメージセンサークリーニング機能だ。光学ローパスフィルターを振動させることで、ゴミやホコリをふるい落とす仕組みである。各社ともさまざまな対策を施しているが、ゴミ対策として具体的な機能をデジタル一眼レフに搭載したのは、ニコンが最後発といっていいだろう。

 他のメーカーのように動作音が聞こえたり、クリーニング中に手に振動を感じるということはなく、耳をカメラに当ててみると「チュイーン」という感じのごく小さい音が聞こえる。他社のものと比べると、「ホントにゴミが落ちるの?」と思ってしまうような感じだ。クリーニングは一瞬で終わるので、電源を入れてすぐにシャッターを切りたい時でも待たされる感じはない。

 初期設定ではオフになっているのだが、設定で「電源オフ時のみ」「電源オン時のみ」「電源オン/オフ時」の3パターンから自分で選択できる。また、メニュー画面からクリーニングを行うこともできる。

デフォルトでは「実行しない」に設定されているのだが、これを電源スイッチに連動した3つのパターンの中から選択できる。電源を入れてから撮影できるまでの時間にあまり大きな変化を感じないので、筆者は「電源ONとOFFで実行」に設定している(画像クリックで拡大)

電源に連動させなくても、メニュー画面から好きな時にクリーニングを実行することができる。静かな場所でこの動作をすると、本当にごくわずかな作動音が聞こえてくるのが分かる。この作業は、ほぼ一瞬にして終わってしまうのがすごい(画像クリックで拡大)