中国のある程度の大都市になると、各都市に秋葉原や日本橋のような「電脳街」があるのと同様に、「ゲーム街(便宜のための筆者の造語)」なるものが存在する。電脳街でもゲームショップはあるにはあるが、中国のゲームの販売事情を見たければゲーム街に行くべきだろう。

 ゲーム街の各店舗では、任天堂やソニー、マイクロソフトなどのゲーム機ないしゲーム関連機器、それにゲームソフト(大半は海賊版だけど)が販売されている。中国では「44号文書」という法律で、「中国国外向けのゲーム機の中国国内の販売を禁ず」としているため、ゲーム街における各ショップのこうした行為はみな“違法”ということになる。

 またゲーム機を取り扱うオンラインショップもある。法律的には違法なのだから取り締まるべきだが、筆者は中国滞在期間中にこれらの店の取り締まりを一度たりとも見たことがない。その辺は「法律上だめだけど、ないと困るだろうから黙っててやるよ」という消費者と政府との暗黙の了解かもしれない。

とある中国のゲームショップ。店の規模としてはありえないほどPSPの箱が山積み(画像クリックで拡大)

たとえ“ニセモノ”でも国産ゲーム機なら合法?

 では合法な「中国国内産のゲーム機」なんてあるのか、という話になるが、例えば中国の名もないメーカーが発売するファミコン互換機やメガドライブ互換機(要は日本人から見ればニセモノのゲーム機)なんてものが“合法”になる。究極的には、ファミコンなどのゲームが動作するエミュレーター機能搭載の携帯電話やらmp3プレーヤー、それにViiも、海賊版の問題を抜きにすれば合法なものといえるだろう。

 しかし、その状況を日本のゲームメーカーは指をくわえて見ているわけではない。

 例えば、ソニーは「プレイステーション2」とそれ用の数タイトルを、テスト的に中国市場に投入したことはある(現在は行っていない)。また任天堂は、iQue神遊科技(以下神遊科技と略す)という会社を通して、「中国向けゲーム機」を発売している。それらは携帯型ゲーム機がメインで、中国版ゲームボーイアドバンスこと「iQue GBA」、中国版ゲームボーイアドバンスSPこと「iQue SP」、中国版Nintendo DS Liteこと「iQue DS Lite」をリリースしている。詳しくは同社WEBページをご参照されたし。

中国限定の赤を背景に龍が描かれたiQue SP(画像クリックで拡大)

こちらも中国限定デザインのiQue DS Lite。このデザインのDS Liteは今年年初に発売(画像クリックで拡大)