「東芝、HD DVD事実上撤退へ・ブルーレイ勝利」──16日夜のテレビニュースを皮切りに、17日の新聞朝刊主要各紙の一面で次世代DVD戦争の終結を伝えた。

 次世代DVDの動向は1月4日に米大手映画スタジオのワーナー・ブラザースがHD DVD撤退とブルーレイ(以下、BD)への独占供給を表明して以来、中小の映画スタジオやウォルマート・ストアーズなど米流通大手各社が雪崩を打ったようにBD支持を打ち出した。国内外メディアで報じられたニュースだけを見てもHD DVDの劣勢は見てとれた。

 筆者も12月下旬から次世代DVDソフトの販売比率などのデータによるBD優位が決定的になったことや、2008年に入ってからは国内の水面下の動きが見え隠れし苦しい状況は把握していた。それでも今回の報道は、少なくとも筆者の想像していたよりも早いタイミングのものだった。

 「次世代DVD戦争」とも呼ばれたBD対HD DVDの規格争いは、過去にも様々な形で伝えられてきた。例えば大手家電メーカーの動向、BD/HD DVDの技術比較、米大手映画スタジオの支持などの形で取り上げられてきた。連載記事として昨年から関係各所を取材して掲載している「次世代DVD最前線」はもちろんのこと、「ブルーレイ vs HD DVD」と題した雑誌の特集記事を手がけ最新情報を追いかけてきた身として感慨深いものがある。

 東芝は現時点では「HD DVDの今後の事業方針について現在、検討中。現時点で決定した事実はない」(東芝広報)とコメントしているが、今後の事業の継続や今後のサポートなどの詳細についてのコメントは週内にも発表されるだろう。