ユーザー視点の辛口評価で好評の戸田 覚氏による連載。今回は、ソニーのプレミアム携帯ノート「VAIO type S」。長らくフルモデルチェンジをせず、じわじわスペックアップを繰り返している同シリーズだが、この春モデルでは強力な新CPUを搭載してきた。「これは速いぞ!」と戸田氏の食指がさっそく動き出す!

新CPUのプレミアムノートは本当に速いのか

 Windows Vista登場以来、非常に気になっているのがソニーのVAIO type Sシリーズ。このモデルは、いわゆるプレミアム向けとされており、質感とパフォーマンスを重視している魅力的なセミモバイルノートPCだ。

 僕が普段愛用しているデスクトップPCは、CPUにCore 2 Duoの E6600(2.40GHz)を搭載している。この環境ならば、OSの終了が遅いこと以外、ストレスなくWindows Vistaを使えている。

 普段デスクトップPCを使っていると、ノートPCにも高いパフォーマンスが欲しいと、1年間思ってきた。これまで使っているノートPCは、Core 2 Duoを採用しているものの、クロック周波数は1.66GHzと初期のモデルで、メインで利用するには力不足なのだ。

 そこで、パフォーマンスの高いtype Sを買おうと思っていたのだが、ずっと躊躇している。この機種はやたらにモデルのサイクルが長く、Windows Vista登場時点で、ほぼ1年経過していたのだ。フルモデルチェンジしてから買いたいと思うのが当たり前だろう。

 ところが、待てど暮らせどフルモデルチェンジの気配がない。あれよあれよという間に、さらに1年が経過し、シーズンごとにじわじわスペックアップはしているものの、まだ現役を続けているのだ。

 しかし、この春モデルでは、相変わらずデザインこそ大きな変化はないが、強力なCPUを搭載してきた。インテル45nm Hi-kプロセス(Penryn)を採用した新しいCPUだ。今回借りたモデルはCore 2 Duo T9300(2.5GHz)を採用している。クロック周波数なら、僕が使っているデスクトップPCより速いのである。直販専用モデルの「VGN-SZ95」なら、さらに上のT9500も選択可能だ。

 いったいどのくらい高速なのだろう? 大事なのは、ベンチマークの数字よりも体感だ。早速テストしてみた。

借りたモデルは「VAIO VGN-SZ75B/B」という店頭モデルの一番上だ。CPUはインテル45nm Hi-kプロセス(Penryn)を採用したCore 2 Duoでメモリーも2GB。専用のグラフィックスチップ「GeForce 8400M GS」も内蔵して店頭価格は約23万円だ(画像クリックで拡大)