メール添付重視のau、ソフトバンク

 前回はドコモ905iシリーズの動画機能・画質テストを行ったが、今回はauのINFOBAR 2とソフトバンク920SH、920Tのテストだ。今回紹介する3機種は、どれもVGA動画撮影に対応した新機種。しかし、VGAサイズでの動画撮影は操作性や画質など煮詰め方が足りないようで、あくまでオマケのような印象だ。設定やファイルサイズなどは、メール添付を重視しているように感じる。

 そもそも携帯電話での動画撮影機能は、携帯電話で撮影した静止画をそのままメール添付して送ることの延長線上にあるようなものだ。だからこそ画質やファイルサイズは、メール添付に適した設定になっていることは間違いではない。再生も携帯の液晶で見ることが前提だからだ。VGA撮影がオマケ的なのは残念だが、「いつでもどこでも誰もがビデオカメラを携帯している」という携帯電話の特異性を考慮の範囲に入れると、現在でも必要十分な画質を満たしていると言えるだろう。さらに、メール添付によってほぼリアルタイムに映像を共有できるインフラまで整っていると考えれば、それはスゴイ事ではないだろうか。

 そんなライト感覚で使える3モデルのテストをレポートしていこう。

色ノリはいいが階調や解像感が足りない
au「INFOBAR 2」

 丸いフォームが愛くるしいauのデザインケータイ「INFOBAR 2」。初代INFOBARからの根強いファンも多く、たくさんの人が待ちに待っていた新機種と言えるだろう。注目したいのはデザイン性だけではない。約2.6インチの有機ELディスプレイを搭載し、屋外での視認性も高くなっている。最近のビデオカメラのように、動画撮影中に静止画を記録する機能や、撮影した動画を編集する機能なども備える。

 VGAサイズの撮影では、メニューのほとんどが縦位置表示と変わらないのは残念だ。1カ所だけ、画面左(横位置にした場合)に人の形をしたアイコンが表示され、そこに表示される人がカメラの正しい天地を表している。デザイン性を重視したためか、側面にボタン類は一切なく、すべての操作は表面のボタンを利用する。

 動画の画質をチェックすると、色ノリはいい感じだが、階調が足りないし解像感もない。圧縮ノイズも多く、細かいディテールはすべてつぶれてしまっている感じ。というのも、ファイルサイズが極端に小さいのだ。逆に言えば、このファイルサイズで、よくこれだけの画質に仕上げているなという印象を与える。メール添付して動画を送ることを前提にしているのかもしれない。動きは約15fps前後をキープしている感じだ。

VGAサイズの撮影では横位置にして撮影。この画像だと左上のかなりギリギリのところにレンズがあり、左手の持ち方に注意しないと写り込んでしまう(画像クリックで拡大)

この画像を見てすぐ分かる通り、かなり高圧縮された映像に仕上がる。ディテールが細かい部分だけしっかり描写しているようだ。全体の色の調子は自然な印象を与える(画像クリックで拡大)

■スペック(メインカメラ、メイン液晶)
撮像素子/有効画素数 CMOS/約197万画素
動画記録形式/サイズ MP4/640×480
対応メディア/最大対応容量 microSD/2GB
ディスプレイサイズ/解像度 約2.6インチ(約26万色有機EL)/240×400
サイズ(高さ×幅×厚さ) 138×47×15.5mm
質量 約104g