「カップヌードル」発売35周年を記念して制作されたアニメ「FREEDOM」シリーズや、「もしSMAPの中居正広が社長に就任したら…」の仮定の下に展開される「株式会社どん兵衛」シリーズなど、ライバルメーカーとはひと味違うCMで知られる日清食品。変化球とも言えるCMを次々と展開できるのは、商品名がすでに浸透したロングセラーを多く抱えている日清食品の“強み”だが、同社が12月から放映している一風変わった「どん兵衛」のCMをご存じだろうか。

 そのCMとは、CSの「アニマックス」や、開局したてのBSデジタルの「BS11」、パソコンテレビ「GyaO」など、地上波以外の媒体で放映されている「機動戦士ガンダム」とのコラボCM。主人公アムロ・レイが登場する「見える篇」と、ギレン・ザビ総帥やランバ・ラル大尉が登場する「食えよ国民篇」の2つのバージョンがある。

 ガンダムファンもビックリのこの異色コラボは、「ガンダム」の名シーンや登場キャラクターのセリフをアレンジして、「どん兵衛」の商品コンセプトにマッチさせたもの。例えば「見える篇」では、アムロが「見える! 見えるぞ! このジューシィな感覚」「見える! あとのせサクサクめ!」「見える! 見えるよ、ララァ」「あぁ、腹減った」と、オリジナルの声優を務める古谷徹がこのCMのために改めて収録を行った力の入れようだ。

「どん兵衛」と「機動戦士ガンダム」の夢のコラボCMは特設サイトでも公開中。「Windows Media Player」がインストールされたPCで閲覧できる

 同じく「食えよ国民篇」では、ファンから高い人気を誇るギレン・ザビ総帥の演説をアレンジ。「ジークジオン! 立てよ国民!」ならぬ「ジューシィうどん! 食えよ国民!」と大合唱が繰り広げられるほか、「どん兵衛」の特徴でもある「サクサクの天ぷら」にかけて、ランバ・ラルの名ゼリフ「ザクとは違うのだよ! ザクとは」(=ザクザクではなくサクサクの意)を登場させるなど、ガンダムファンなら思わずニヤッとしてしまう内容だ。

 地上波で流すにはややマニアックな内容ではあるが、CSやネット配信を前提に制作されただけに、従来の日清食品のCM以上に“遊び心”があふれている。ガンダムファンならずとも、一見の価値アリだ。

■関連情報
・「どん兵衛×ガンダム」コラボサイト:http://donbei.jp/gundam/

(文/池田豪彦=narinari.com