この冬のボーナス商戦で大画面テレビと合わせて人気を集めている次世代DVDレコーダー。新聞報道ではレコーダー全体に占める次世代DVDモデルの比率が20%と伝えられ、次世代DVDへの移行が始まっていることを実感した読者の方も多いはずだ。そこで今回はBD人気の立役者の一員であるソニーに、BDレコーダーやBDタイトルの販売シェアについて最新事情を聞いた。

次世代DVDレコーダー販売台数の98%がBDレコーダー

折原  この冬のBDレコーダーの販売状況はだいぶ調子が良かったようですね。

ソニー BD戦略室 室長 島津彰氏(画像クリックで拡大)

島津氏  DVDレコーダー全体で見て、次世代DVDモデルの構成比が2割という結果が現れました。次世代DVDフォーマットのなかでも98%がBDという結果となりましたので、BDがデファクトであるという感じになってきましたよね。それも単なる小さいマーケットの嵐というよりのではなく、一気に伸びていったことを実感しています。前年比としては10数倍という程度の伸びを記録しています。

DVDレコーダーの規格別数量構成比。2006年6月には東芝のHD DVDレコーダー「RD-A1」、11月には松下電器のBDレコーダー「DMR-BW200/BR100」、12月にはソニーのBDレコーダー「BDZ-V9/V7」が発売された。しかし次世代規格を含めたDVDレコーダー全体におけるシェアは、07年9月まで1%台を推移していた。07年11月に各社からBDレコーダーが発売されたことで、07年10月には5.4%、11月には20.2%とシェアが一気に上がっているのが分かる

次世代DVDレコーダーの規格別販売数量構成比。2006年6月に東芝RD-A1が発売されるまで旧世代のBDレコーダーしかなかったため、グラフは青(BD)一色。RD-A1によってHD DVDが少し勢力を伸ばすものの、06年11月に松下電器、12月にソニーからBDレコーダーが発売されると1%台に。07年6月に東芝が「RD-A600/A300」を発売して15%台に戻すが、07年11月にはBDが98.9%、HD DVDが1.1%と圧倒的な大差となっている

次世代DVDレコーダーの規格別販売台数グラフ。前のグラフでは06年7月から9月にかけてHD DVDのシェアが上がっていたものの、販売台数で見ると10万台にも遠く及ばない数字であることが分かる。06年11月に現在の世代(BD-R/RE、BD-ROM対応)のレコーダーが発売されたことでようやく市場が立ち上がったと言える。06年で最も市場が盛り上がった12月と比較して、07年11月の販売台数は10倍以上を記録していることが分かる

折原 このBD好調の要因はどこにあったとお考えでしょうか?

島津氏 国内のBDレコーダー販売状況は、ソニー、松下電器、シャープがほぼ同時(2007年11月初頭)に発売して、3社ともテレビコマーシャルを出したという勢いがありました。こうしたことから販売店にも、DVDレコーダーのコーナーをBDコーナーのようにしていただけました。お店の方からも、これで(BDレコーダーが)商売になると認識していただけたことから、うまくいったようですね。

折原 現在のBDレコーダー出荷台数の規模はいかがでしょうか。

島津氏 具体的な数値はまだ出すことができませんが、昨年比では10数倍というレベルになるでしょうね。今年の出荷台数は十数万台になる見込みです。これだけの台数が出れば、BDが本格的に立ち上がっているということを実感できます。我々としても次世代機がDVDレコーダー全体の20%以上を超えたという報道が出て、ほっとしましたね。