業務用ビデオカメラの映像はキレイだけど……

 仕事でビデオカメラを回していて、「あ〜、カメラって重たい」とよく思う。業務用カメラは画質優先の作りになっているから、どうしてもデカくて重い。逆にいうと、デカくて重くしないとよい画質にならないのだ。

 職業カメラマンは、みんなゴツイ。あんなカメラを毎日、それも長時間担いでいるのだから、体力がなくてはやっていけない。だからみんなガタイがいい。自分は撮影もするが本職はディレクターだと思っている。つまりデスクワーク中心の人なので、長時間の撮影というハードな仕事には向いていない。最近は連日のように映画のメーキング撮影をしているが、朝早くから夜遅くまでの撮影でカラダはガタガタ。朝はまだ元気なのだが、夕方にはヘロヘロになりながらカメラを回している始末。情けない。

 業務用カメラがデカくて重たいことで犠牲になるのは機動性。家庭用ビデオカメラがどんどん小型軽量化しているのに、業務用カメラは画質優先という考えだから何年もデカくて重たいままなのだ。

こんなに違う業務用ビデオカメラと家庭用ビデオカメラ。これでも業務用ビデオカメラとしては小型のキヤノン「XH G1」と、一般的なDVDカメラの松下電器産業「HDC-DX3」の大きさの違いを見よ! 撮影時の重さを比べると、DX3が約800gなのに、XH G1はおよそ3倍の約2330gもある(画像クリックで拡大)

 機動性だけではなく、携帯性、何より気軽に撮れるという点で、家庭用ビデオカメラは本当に素晴らしいと思う。

 ここ数年の家庭用ビデオカメラの小型軽量化は目を見張るものがある。加えて高画質化の点でも業務用カメラに迫る勢いだ。ハイビジョンの大画面が普及するに連れ、高画質のハイビジョンビデオカメラの普及も進む。ネイチャーや自主映画などを楽しんでいるビデオ通はさておき、子供成長記録や家族イベントのためにビデオカメラを購入する家庭も多いだろう。家庭用ビデオカメラの国内出荷台数は、今年1月から10月までの累計実績で約115万9千台(JEITA・2007年民生用電子機器国内出荷統計10月分より)という。実際の普及台数は不明だが、ずいぶんな数のご家庭にビデオカメラがあるということだ。