みなさんは「Vii」というゲーム機をご存じだろうか。いや、誤字でもないし、もちろん任天堂の大ヒットゲーム機「Wii」でもない。Viiの正式名称は「威力棒Vii」。このコラムを愛読されている方はもはや驚かないかもしれないが、その名の通り、Wiiにそっくりな代物だ。そして、例によってViiの広告では「中国民族による独自開発」という言葉が前面に押し出されている。

 百聞は一見にしかず。まずはViiを販売しているテレビショッピングサイト「楽視購」を見られたし。そこにはWiiっぽい製品があるのに気づくはずだ。Viiの製品紹介のページでは、どんなタイトルがあるかも紹介している。これによると、Wiiのようにスポーツゲームが目玉となっているようだ。

Viiの商品ページ。左中央「視頻在線」の威力棒Viiをクリックして動画を見ればさらに驚きの渦に!(画像クリックで拡大)

Viiのオフィシャルブログ。広告画像では「We're proud to say "Vii" are Chinese」と書いてある(画像クリックで拡大)

安全にViiを入手する方法はないものか……

 楽視購でViiの動画広告も配信。これがまたすごい。もちろん製品の雰囲気やゲームが動く動画が見られるのだが、それ以上に中国語が分からない人ですら分かる胡散臭い雰囲気だ。畳み掛けるように繰り返される売り文句、野球ゲームにおいてボールを打ったときの“ありえない異音”など、それだけでも“Viiワールド”を満喫できる。

 楽視購で販売されていたが、中国人の知人に相談してみると「テレビ通販サイトなんて、あんな詐欺商売はない。危ないからやめとけ」というので、筆者は勧められるままにC2C(個人間商売)サイトで圧倒的なシェアの「淘宝網」で購入することに。

 淘宝網というサイトがはやる以前、中国人自身ですら中国商人を信用できず、ふんだくられたり、ニセモノや故障品つかまされたり、だまされたりするのではないかという疑念があった。そのため、オンラインショッピングは中国では全く普及しなかった。

 可能な限り、そうした問題を防止できるシステムを作り上げた淘宝網の登場以降、同サイトの人気とオンラインショッピング人口が急上昇。信頼性の高い淘宝網でViiを販売する店(個人)を探すも、わずか2店が6台のVii本体を扱うだけだった。中国未発売のWiiの関連商品が1万8000件以上扱われているのとは対照的である。

 気になるお値段だが、Viiのオフィシャルブログでは本体価格1280元となっていた。1元=15円で換算すると、日本円にして1万9200円ということになる。本家Wiiよりも安めの設定だが、中国人にとっては極めて高価なおもちゃであることは言うまでもない。

 これに対して淘宝網では、799~986元で売られていた。つまり、約1万2000~1万5000円といったところだ。筆者が購入した時には799元という出品者はいなかったので、結局986元で手に入れることとなった。