トリンプの男性社員が“オトコ目線”で開発した『小悪魔ブラ』。その“チラ見せフリル”と“透け感”の見どころは、第1回でご紹介した通りです。では、同社の商品でネーミングも好対照の『天使のブラ』とは、どんなブラなのか? “小悪魔”と“天使”はどこが決定的に違うのか?

2007年秋冬の新作モデル「天使のブラ〜魔法でスリムに〜」は、「谷間をしっかりメイクする」という従来の機能に、「脇をスッキリ見せる」機能をプラスした、新しい「魔法のようなブラ」と紹介されています(画像クリックで拡大)

“山と渓谷”は言わずもがな“脂肪の造形美”

ランジェリーにレースが付いていると、なぜか女性は楽しくなるんです(画像クリックで拡大)

 そもそもブラジャーとは、なんのためにあるのか? というと――乳房は胸の筋肉の上にただ載っているだけの脂肪ですね。女性の脂肪はやわらかく、重く、動きやすい。筋肉の衰えとともに下垂が目立ち、脇や背中に流れやすいという特性があります。それをしっかりサポートし、美しい胸の形をキープする。それがブラ本来の役目です。

 そのような補正目的を考えたとき、例えば“おかあさん”のタランと垂れたおっぱいならば、ひょいと持ち上げるだけで自然と山が隆起し、谷間が生じます。なので、あとはキレイに整えればよい。しかし、土壌に材料が不足する場合、どうやって美しい山と渓谷を作るのか? それが、90年代のブラ市場における最重要課題でした。

自分なりのサイズで“谷間”がつくれる「谷間メイク」

 この難題を克服すべく、各メーカーは競うように「ヨセアゲ」ブラを続々開発。すなわち脂肪をカップの中に寄せ集め、パッドの上げ底で持ち上げる「谷間メイク」です。こうして、ブラを装着するだけでどんな胸にも“とりあえず谷間”が容易につくれるようになりました。

 現況として「谷間のある女性」は、タラン型の純正谷間のほか、ブラ不可欠の谷間美人が混在しますが、女性誌的コピーで語られる“谷間美人”には、「ブラを選ぶノウハウを身につけた」というイメージがありますね。タラン型は谷間美人と呼ばれるより、巨乳とかのグル−プかと思われます。