中国はご存知の通り漢字の国である。中国では漢字以外にピンインというローマ字のような発音表記のための文字はあるが、ひらがなやカタカナにあたるものはなく、文章を書く際に漢字を忘れてしまった場合は、ピンインを使わず似たような漢字で強引にごまかしてしまうのが一般的らしい。
日本人でも、学生や専門家、もしくは趣味で漢字を学習していなければ、“読めても書けない”漢字は結構あると思うが、中国でも同様に、PCの普及により“漢字が書けなくなった人”というのがかなりいるらしい。今年9月には中国政府が「コンピューティングもいいけど、手で書くことも忘れるべからず」という憂いのコメントを発表していることからも、事は重大になっているのではないだろうか。
中国語の文字入力方法は、ピンインの発音通りに入力する中国語版ローマ字入力ともいうべき方法と、漢字の部首などをキーボードの各キーに割り当て、漢字を組み立てる形で入力する「五筆」という方法がある。五筆はマスターすれば、漢字だらけの中国語が恐ろしく早く入力できるようになる。しかし、五筆用に部首などがキーに刻印されたキーボードは今やレアな存在で、大半はアルファベットのみなので、どこのキーに何があるかを完全に覚えなければならない。
ピンイン入力にしても、日本人がローマ字を完璧に覚えているように中国人がピンインを覚えているわけではないので、多くの人が頻繁に誤入力をしてしまう。そんなわけで、中国人にとってPCでの文字入力マスターのハードルの高さは、日本人どころではないのだ。
その代わりとなる第3の文字入力手段が、「ペンタブレット」である。ペンタブレットとはご存知のように、手書きで文字や絵をパソコンに入力するための周辺機器だ。中国の電脳街で多数販売されており、その多くはUSB接続の外付けだが、昔はキーボードに搭載した製品も発売されていた。
写真の通りさまざまな製品が売られているが、一番メジャーなのは「漢王」というメーカーのもので、この会社は多くのペンタブレットを擁している。日本でいえばワコムのような会社だ。ここで同社のペンタブレットをいくつか紹介しよう。
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