ネットユーザーを爆笑させるGoogleの翻訳機能

 「Google」には各国語を対象にした自動翻訳サービス「Google翻訳」があるが、このサービスがなかなかの優れものだということを「2ちゃんねる」のディープユーザーが発見した。話題となった掲示板はすでに“dat落ち”してしまって閲覧できないが、「Googleすげえwwww」はこう始まる。

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/14(水) 17:35:37.33 ID:xzd5Ss1m0
http://www.google.co.jp/translate_t?hl=ja

ここで日本語⇒英語で、「魔女の宅急便」って入れてみろ。

Google翻訳SUGEEEEEEE

 言われたとおりに「魔女の宅急便」を翻訳してみる。自動翻訳だから機械的に翻訳して「The witch's rapid delivery」のようになるかと思いきや、「Kiki's Delivery Service」という訳が出てきた。英語版のウィキペディアで調べると、確かに「Kiki's Delivery Service (novel)」という項目がある。「Google」の翻訳は正しかったのだ。

「魔女の宅急便」を翻訳すると「Kiki's Delivery Service(キキのデリバリーサービス)」となる。「キキ」はヒロインの少女の名前だ(画像クリックで拡大)

 同掲示板には、似たような例として「千と千尋の神隠し」や「新世紀エヴァンゲリオン」など、いろいろ試してみたことが報告されている。

 「Google翻訳」ではこうした固有名詞をいちいち登録しているのだろうか。同様の翻訳サービスを提供している「Yahoo!翻訳」と「エキサイト翻訳」で試してみたのが下の表だ。

単語 Google翻訳 Yahoo!翻訳 エキサイト翻訳
魔女の宅急便 Kiki's Delivery Service Kiki's Delivery Service Kiki's Delivery Service
千と千尋の神隠し Spirited Away Spirited Away Spirited Away
新世紀エヴァンゲリオン Neon Genesis Evangelion Neon Genesis Evangelion New Age Evangelion

 「Spirited Away」は「千と千尋の神隠し」の英語版タイトル。各サイトともなかなか優秀だ。「Google翻訳」と「Yahoo!翻訳」は同じ翻訳エンジンを使っているのかとも思ったが……。

17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/14(水) 17:49:47.64 ID:DYfUj8ok0
すごい発見したwwwwwwww
「ジョジョの奇妙な冒険」やってみwwwwwww
すげええええええええええええええええwwwっうぇえっうぇえwwwww

 これも実際ににやってみたところ、「Yahoo!翻訳」が「Strange adventure of ジョジョ」、「エキサイト翻訳」が「Strange adventure of Jojo」で、いかにも「機械的に翻訳しました」という感じ。ところが、「Google翻訳」では、「WRYYY」という訳語が出てきた。「ジョジョ〜」を知っている人ならここでコーヒーでも吹くところだろう。「WRYYY(ウリィィィィ)」は作品に登場する名ぜりふ(?)の1つだ。もちろん「ジョジョの奇妙な冒険」を英語で「WRYYY」と言うわけではなく、英語版のウィキペディアでは「JoJo's Bizarre Adventure」となっている。

 「Google」は意外とシャレっ気があって、時折いたずらをすることがある。「人生、宇宙、すべての答え - Google 検索」や「Google調査隊: 夏の夜と言えば怪談。iGoogleでお化けを見よう!」などがその例だ。「ジョジョの奇妙な冒険」が「WRYYY」と訳されるのは「Google」が仕込んだイースターエッグなのだろうか。

さすがGoogle! ほかの翻訳サイトにできないジョークを平然とやってのけるッ! そこにシビれる! あこがれるゥ!(画像クリックで拡大)

著者

佐藤 信正(さとう のぶまさ)

テクニカルライター。1957年東京生まれ。国際基督教大学卒業後、同大学院で言語学を学ぶ。小学生のときにアマチュア無線技士を免許をとり、無線機からワンボード・マイコンへ興味を移す。また初代アスキーネットからのネットワーカー。通信機器や半導体設計分野のテクニカルライターからパソコン分野へ。休刊中の「日経クリック」で10年間Q&Aも担当していた。著書「Ajax実用テクニック」「JScriptハンドブック」「ブラウザのしくみ」など。