さて、四川と言えば、パンダである。これは見ておかなくちゃということで、翌日は、車で1時間ほどのところにあるパンダの繁殖センターへ行った。張先生はすぐに大学へ帰ってしまい、大学院生の喬さんと、張先生の甥っ子で北京の大学へ通っている田さんと一緒だ。

しかし、入り口になにやら張り紙があり、漢字を解読すると、「今は暑いのでパンダが外に出ていないから見られないかもしれない」などと書いてある。不安を抱えつつ園内へと入ると、すぐに資料館があった。中ではパンダの繁殖の映画が始まっていた。ナレーションは英語だが、中国語の字幕のほうがよくわかる。
初めに「自由恋愛」という字幕が出て、見ていると、オスがメスに近づき、交尾しようとするが、メスが威嚇してまったくよせつけず、失敗。続く「人工繁殖」の場面では、オスパンダが大の字にあおむけになっていて、ペニスになにやらソーチャクされてるの図。なんかスゴイ。それが功を奏したのか、次の場面では出産の様子。メスパンダから、ネズミくらいの小さい肌色の子パンダが産まれる。しかし「母性喪失」との字幕が出て、子パンダを虐待する親パンダ。必死で子供を保護する人間。こうしてパンダは無事人工繁殖されていく−−という映画だった。ううむ、ますますホンモノのパンダが見たい!
しかし園内は広大。しかも四川盆地特有の気候で蒸し暑い。みんなでパンダを探して歩き回るが、ここはなるべく自然な環境でパンダを繁殖させているところ。動物園のような狭いスペースに柵があるのとはわけが違う。パンダが奥の方に入ってしまったら全く見えない。かなり歩き回って、ヘトヘトになったところでようやく一頭発見! 木の上にいて、モゾモゾしている。か、かわいい……。しかし遭遇したパンダはこの一頭だけだった。パンダの群れを見たければ、もっと涼しい時期をおすすめする。
その後、成都市内へ戻り、みんなで食事をした。リクエストした麻婆豆腐の店は閉まっていたので、張先生おすすめの別の店へ行った。その店、「火土王大酒楼」は大当たりだった。辛酸っぱいスープでトンソクを煮込んだ「火土王秘制肘」は、トロトロの豚に辛みのあるスープが絶妙にからまって激ウマ! ウサギの旨煮「回味兎丁」は、辛さのなかに深い味わいがあり、鶏肉より滋味のあるウサギ肉を引き立てる。「麻婆豆腐」はとにかく辛いのだが、日本で食べるものより10倍くらい複雑な味わいだ。
| ウサギの旨煮「回味兎丁」 | 辛酸っぱいスープでトンソクを煮込んだ「火土王秘制肘」 |
| 麻婆豆腐 | |











