2011年7月の地デジ完全移行に向けて、デジタル放送へのシフトが着々と進められている。家庭のテレビは薄型大画面の液晶・プラズマテレビへの置き換えが進んでおり、読者の方の中にもこの冬のボーナスでテレビの購入を検討している人も多いことだろう。

 しかし、ブラウン管をはじめとする従来のデジタル放送非対応のテレビは、アナログ放送が終わっても存在し続ける。それを地デジ完全移行後にも使い続けるために利用する単体の外付けデジタル放送チューナーにも、一定のニーズがあるはずだ。

 こうした単体デジタルチューナー製品は今までも各社から発売されているものの、やはり大画面テレビへの買い換えが進む現在では、ニッチという位置付けになる。実売価格は5万円程度で、店頭の値引きも小さく、単機能の製品としては何とも割高に感じてしまうものが多かった。そんな苦境の中に登場した製品が、日立製作所のiVDR-S搭載単体チューナー「IV-R1000」だ。

日立製作所が11月15日に発売を予定しているiVDR-S対応単体デジタル放送チューナー「IV-R1000」。予想実売価格6万円前後(画像クリックで拡大)

 改めて製品を紹介しておこう。日立が2007年11月15日に発売するIV-R1000は、地上・BS・110度CS放送に対応したデジタルチューナーだ。本体はチューナーとしての機能のほか、リムーバブルHDD規格の「iVDR-S」に対応した「iVポケット」を2つ備えることで、iVDR-Sを使った録画に対応する。つまり、テレビを録画対応にアップグレードする機能を備えた単体デジタル放送チューナーとして考えると分かりやすい。

 まずは、単体のデジタル放送チューナーとしての導入を考えてみよう。本体のサイズは、VHSデッキやDVDプレーヤーより一回り小さく、VHSテープやDVDなどのケースよりも大きい程度のサイズ。後ほど紹介する「iVポケット」の存在があるため“コンパクト”というほどではないが、テレビの横に置いても邪魔にならない程度の大きさにまとまっている。

 接続端子は、例えば今まで使っていた4:3のブラウン管のテレビと組み合わせるなら赤白黄のAV(コンポジット)端子、S端子搭載のブラウン管や標準画質の液晶テレビなどを使っていた人はS端子、ハイビジョンブラウン管を使っていたユーザーや、プロジェクター、D端子搭載液晶モニターなどのユーザーはD端子と使い分ければ良いだろう。HDMI端子はプロジェクターにデジタルチューナーを追加したい人や、後ほど紹介する録画機としての機能に引かれたユーザー向けだ。

本体は幅30.8cm×高さ6.4cm×奥行き18.5cm。DVDケースを2枚並べた程度の大きさで、やや高さがある(画像クリックで拡大) 前面の中央部にB-CASスロットがある。アナログからの乗り換えユーザーは挿入を忘れないようにしよう(画像クリックで拡大)
IV-R1000の背面を見てみると、最新のHDMI端子はもちろん、D4端子、S端子、ビデオ端子、光デジタル音声端子、アナログ音声端子と一通りの端子がそろっている(画像クリックで拡大)