原宿で最先端ファッションを定点観測するFashionsnap.comが、街角でしかわからない最新トレンドを毎週リポート。

 ここ最近、バッグが大型化しているのに気づく。今年春頃から人気のメッセンジャーバッグの大型化は特に顕著だ。

 着用者が急に増え始めた「Royal Mail(ロイヤル・メール)」。2リットルサイズのペットボトルが8本は入るほど大容量で、ポップな色使いが特徴。もともとは英国郵便局の配達員が手紙を運ぶ際に使用していた、本物のメッセンジャーバッグだ。英国郵便局の民営化で市場へ流れ、「オシャレなイギリス人たちが面白がって持ち始めた」 (古着バイヤー)。それを機に、一気にファッションアイテムとして浸透した。

 日本では「原宿や表参道に自転車で通勤する美容師やデザイナー、アパレル関係者がよく買っている」(古着店バイヤー)。大量の荷物やB3サイズの書類を折らずに収納でき、大容量バッグの代名詞だったリュックよりも背負ったり降ろしたりの動作が素早く行える点が魅力だという。

 ユーザーに聞いてみると、「発色が良い」という声も多かった。モノトーンの商品を中心にカラー展開するアパレルブランドが増えているなか、発色の良い赤とリフレクターの黄色が、「ワンポイントとしてスタイリングに遊びが出る」と支持されている。

 「大きいことはネックにならないか」。この問いに多くが、「大きいほうが良い」と答えた。これは、細さを強調したスキニーファッションがトレンドのいまだからこそ。大きなバッグを持つことによって、その細さをより強調させられるというわけだ。トレンドとの相性の良さがバッグの大型志向を後押ししているのだろう。

 最近では、自転車に乗らない人でも、大型メッセンジャーバッグを持つ人が多くなってきた。販売店側は用途に合わせたサイズ選びを勧めているが、「服とのバランスの良さで大きめのバッグに決めるお客様は多い」(セレクトショップ店員)。用途よりもファッション性に重点を置く傾向にあるようだ。大型バッグのラインナップを充実させる販売店も増えており、選択肢はさらに増えそうだ。

(文・写真/Fashionsnap.com)