9月20日に正式発売となる新型PSP(型番:PSP-2000)の開発を手掛けた松井直哉氏に、インタビューを慣行。小型・軽量化され、さらに進化したPSPの開発秘話やその実力を問う!

ソニー・コンピュータエンタテインメント
商品企画部 部長
松井直哉氏
現在発売中のSCEのゲーム機すべての本体や周辺機器などのハードウェア面や、各機種の内部ソフトウェアの各種仕様を策定する商品企画部にて、部長をつとめる。新型PSP-2000の開発にも携わった

常に進化を続けてきたPSP 新型の発売も、新たな進化の一環!?

――まずは新型であるPSP-2000の企画意図からお聞かせください。

松井氏:携帯電話などに象徴される、常に新しい技術を投入して小型軽量化させて付加価値をつけていくという、業界としての自然な流れとともに、まずは携帯機としてユーザーに“常に持ち歩いてほしい”ということを最重要課題として考えていました。PSPが発売されてからすでに2年以上が経過しまして、お客様からいただいたいろいろなご要望もとに、コストとのバランスを保ちつつ、常に小型軽量化を意識しながら仕様を固めていった次第です。

――本体のデザインに大きな変更がないのはなぜなんでしょう?

松井氏:現時点でPSPが世界で2500万台出荷されて、このフォルムにワイド液晶という形状こそがPSPというのが、既に世の中で認知されているということが最大の理由ですね。4.3インチ液晶や、ボタン類などPSPとしての操作性は新型においても決して譲りたくない点で、それらを踏まえた結果としてこの形に落ち着きました。

携帯機器を小型化するうえで最大の課題となるバッテリーは容量は減ったが、本体側の省電力設計により稼働時間は現行タイプと変わらなくなっている(画像クリックで拡大)

――本体のスペック以外に、具体的にどんなところが変わっているんでしょうか?

松井氏:まず機構的に大きく変わっているのは、UMDドライブの開閉機構ですね。現行タイプは半自動で、新型は手動とメカ的にもかなり異なっています。それと表面のスピーカーの位置。現行タイプは下にあって音が下向きに出ていたんですが、今回は液晶の横に配置してより聞きやすくしています。それとメモリースティック デュオの収納スペースが本体横のシルバーのオーナメントの部分にすっきりおさまるようになりました。

 スイッチ周りでは、IrDAの赤外線ポートを廃止して、そこに無線LANスイッチを移動しています。また、バッテリーの取り出し機構がボタンを押して引き上げる形になっています。

 それと将来的な展開を考えて、カラーバリエーションが組みやすくなるような、塗装をしやすい構造を採用しています。

現行タイプとのUMDドライブ開閉機構の比較。右の現行タイプの機構はかなり複雑になっているのがわかる。新型の機構はシンプルで、フタが大きく開く(画像クリックで拡大)