前回のメジャーアップデートから1年。2007年9月5日(現地時間)、スペシャルイベントで発表されたのは「iPod」「iPod nano」「iPod shuffle」という従来ラインアップの新モデルと、全面タッチパネルの全く新しい「iPod touch」だった。日本での発表翌日、米アップルのiPodプロダクトマーケティング担当シニアディレクターのStan Ng(スタン・エン)氏が来日したので、インタビューをお届けしよう。

米アップルのiPodプロダクトマーケティング担当シニアディレクターのStan Ng氏。手に持っているのはグリーンの「iPod nano」(画像クリックで拡大)

“初代iPod touch”はいろいろ楽しめるエンターテインメントマシン

9月5日(日本は9月6日)に発表された新iPodシリーズ。新しくラインアップに加わった「iPod touch」の箱は、「iPod classic」と同じ大きさだ(画像クリックで拡大)

――机の上に、ずらりと並んでいますね(笑)。それでは、まずiPod touchからお話を伺いたいと思います。あれは3年前でしょうか、「iPod photo」が発売されたとき、お話させていただいたのを覚えています。あのとき、あなたは「iPodはあくまでミュージックプレーヤー」とおっしゃっていました(→参考記事)。翌年、ビデオiPod発売のときも、「動画はおまけ」とiPodの主役はあくまで音楽であることを強調していましたね(→参考記事)。でも、iPod touchはどうですか? 私は、もうミュージックプレーヤーの枠を超えていると思いますが。

Stan Ng氏(以下、N):私は、iPod touchは「今まででベストのiPod」と呼びたいと思います。

――「エンターテインメントマシン」といったイメージでしょうか。

N:もちろん、すべてのiPodははじめからエンターテインメントマシンを目指していますよ! ただ、これまで音楽だけだったのが、今では写真、映像、そして無線LANと、ユーザーはいろいろなメディアで楽しめるようになりました。

――これまでのiPodと比べ、劇的に変わりました。これは第6世代iPodと呼ぶべきものでしょうか?

N:iPod touchは、第6世代ではなくて、全く新しい流れとしてみてください。“初代iPod touch”ですよ。iPod classicが、これまでのiPodの流れを受け継ぐ第6世代iPodといえますね。

――iPod touchを使ってみましたが、日本語入力がきちんとできるのが驚きました。

N:入力に関しては、アジア言語の中で対応しているのは日本語だけです。従来のiPod同様、インターフェースの言語には中国語や韓国語もありますが。

――せっかく日本語入力ができるのに、カレンダーへのイベント追加などができないのはもったいないと思うのですが。これができれば、iPod touchをPDA代わりに使えるのに……

N:iPod touchは、PDAではなくメディアプレーヤーという点にフォーカスしているんです。

音楽、写真、映像に、無線LANを使った楽しみ方をプラスした「iPod touch」(画像クリックで拡大)