タッチペンを使って、鍵穴をこじあける
(c)2007 Nintendo/CING(画像クリックで拡大)

バーに置いてあるマッチ棒パズル。こういうものも解き明かす
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 ニンテンドーDSというゲーム機は、ユニークなインターフェースをたくさん搭載していることでも知られている。タッチパネルをはじめ、十字ボタン、A・B・X・Y・L・Rボタン、音声マイクがある。また、あまり知られていないが、フタの開け閉めでもゲームを操作することができる。

 『ウィッシュルーム 天使の記憶』というゲームは、これらニンテンドーDSのインターフェースを最大限に活かして作られたソフトだ。物語の進行に、物語の謎解きに、これらインターフェースを使うのだ。例えば、ゲームの冒頭、ホテルダスクのロビーでAボタンやBボタンを押しても何も起きない。しかし、タッチペンを使い、ベルを叩くと、音が鳴り、奥からオーナーのダニング・スミスが顔を出すのだ。

 マイクも使う。老婦人が持っている万年筆に文字が刻まれているのだが、かすれて読めない。この場合は、厨房から小麦粉を持ってきて、万年筆に刷り込み、「ふっ」と息を吹きかける。すると余分な小麦粉が取りのぞかれ、かすれていた文字が浮かび上がるのだ。

 このほかタッチペンを使って、壊れた鞄の鍵をこじ開けたり、ハンディミシンを操って人形の羽を修理をしたり……といかにさまざまなインターフェースを使いこなすか。その手腕が物語の謎を解くのだ、と言っても過言ではない。

 ネタバレになるので、詳しくは書けないのだが、ゲームのクライマックスのとき、記憶を失っていた美少女・ミラは意識を失ってしまう。そこでミラの意識をどのように回復させるかが問題になってくるのだが、これはとてもロマンチックで、目を見張るような見事な仕掛けだと拍手を送りたくなる。ゲーム史上、稀に見る名シーンだ。ミラがどうやって意識を取り戻すのかは、ぜひあなたの目で確かめていただきたい。

筆者紹介 元宮 秀介(ゲームライター)
神保町すずらん通りに仕事場をかまえるゲームライター。神保町に引っ越してきて思うことは、意外と本屋にいかないこと(笑)。近いと安心しちゃうんですよね。今年の夏はポケモン仕事一色でした。