ウォール家の次女、寝起きの悪さが天下一品です。これは母親に似てしまったので仕方のないことかもしれませんが、毎朝彼女をたたき起こすのは、ダンナにとって至難のワザ。なぜダンナの仕事かといいますと、寝起きの悪さの遺伝子の元となったワタクシは、その時間帯は彼女同様やっぱり夢の中のことが多いからです(笑)。

 そして次女。ただ「起きろ」と声をかけただけじゃ効果ありません。彼女が根性でしがみ付いている毛布ごと床を引きずってもダメ……。一度あまりにも起きないので、そのまま階段近くに放置しておいたら、寝たままズルズル階下に滑り落ちていき、それでもやっぱり眠り続けたということがございました。……実話です(涙)。

 まあ次女ほどじゃなくても、朝起きるのがつらい人、目覚ましに頼らないと起きられない人、沢山いると思います。例えば、目覚まし時計のスヌーズ機能(アラームのスイッチを切ってもしばらく経つと再度鳴り出す設定のこと)が、何度うるさく目覚まし音を鳴らしても、なかなか起きることができないことが多いですよね。ちなみにウォール真木の場合、無意識のままスヌーズ・ボタンを何度も押し続けるため、そのうちダンナがその繰り返されるアラームの音にブチ切れます。

 「起きろ、おらぁっ(怒)!」

 ワタクシの目覚まし時計は、アラームとダンナの怒鳴り声の二層式でございます、はい(笑)。

 それにしても、最近の目覚まし時計って本当に進化しているんですね。ただうるさいアラーム騒音で人をたたき起こすだけではもう能がないとばかりに、いろいろなアイデア商品が。

 例えば、スヌーズ・ボタンを一旦押してまた眠りこけると、逃げ出してしまう時計(50ドル)。ベッド脇のテーブルなどに置いても、高さ1メートルまでなら壊れることなく、ジャンプして床を逃げ回ることが可能なんだそう。部屋中をあっちこっち行きながらまたアラームを鳴らします。これは確かにベッドから起き上がって、追いかけないと……。

見た目がなんとなく「カニ」っぽくて愛らしい目覚まし時計。大きな車輪で所かまわず逃げ回ります

 もっとすごいのが、アラームが鳴ると同時に時計に備え付けられたプロペラが「離陸」するという、目覚まし時計(40ドル)。なんと3メートル上空まで飛行することができるそう。そしてアラーム音を止めるただひとつの方法は、このプロペラを捕まえて時計本体に戻すことなのです。……朝っぱらからジャンプしまくってプロペラをキャッチするのかぁ(汗)。そりゃ起きるわ、嫌でも。

プロペラが部屋中を飛行! 元に戻さないとアラーム音も戻りませんよ……

 こういった「動く系」目覚まし時計、朝寝坊には確かに効果てきめんじゃないかと。次女の部屋にも置こうかしら? 私は絶対にいらないけど(笑)。

 

著者

クローニン真木(くろーにん まき)

 海外生活が人生の半分を超えてしまった、主婦&看護師兼ライター。日本人アイデンティティーを保持していると信じつつも、近年めっきり周囲からは否定されつつある。現在2児の母で子育てに奮闘しつつ、Narinari.comで執筆を展開。著書に「アメリカの弁護士は救急車を追いかける―アメリカの不思議なジョーシキ114」(宝島社文庫)。現在、月刊誌「この映画がすごい!」(宝島社)、「TOEIC Test プラス・マガジン」(リント)などに記事を提供している。日経トレンディネットでは以前に「アメリカ在住ミセス・マキのUSA『お茶の間』通信」を連載。