デジタルARENAのデジカメ担当のワタシ。先日、沖縄でダイビングのライセンス取得をする機会があったのだが、「せっかく美しい沖縄の海に行くんだから、きれいなサンゴや熱帯魚を撮ってみたい!」と水中撮影に挑戦することになった。とはいえ、日ごろデジカメをバリバリ使っているものの、もちろん水中撮影の経験はゼロである。

高感度撮影+レスポンスのよさを買って、FinePix F40fdに決定

 今回、水中撮影のお供に決めたのは、富士フイルムのコンパクトデジカメ「FinePix F40fd」だ(デジタルARENAの新製品レビュー記事はこちら)。水中撮影に欠かせない防水プロテクターをオプションで用意していることはもちろん、FinePixならではの高感度撮影機能や、オートフォーカスやズームが速くてキビキビ撮れる点、水中での色かぶりを抑える水中モードを装備している点を重視して決めた。

 ちなみに、純正の防水プロテクター「WP-FXF40」(希望小売価格2万1000円)は、最大40mまでの水中撮影が行えるので、かなり深い場所まで潜るベテランダイバーでも不満を感じず使えるはずだ。

富士フイルムの主力コンパクトモデル「FinePix F40fd」。有効830万画素のスーパーCCDハニカムHRを搭載していながら、実売価格は3万4800円と比較的手ごろだ F40fd専用の防水プロテクター「WP-FXF40」。希望小売価格は2万1000円とちょっと高めだが、持っているとあらゆるレジャーで便利に使え、撮影の幅が広がりそう

F40fdを入れたところ。レンズの左上にある部品がシャッターボタンで、レバー式になっている。標準のシャッターボタンと位置や押す感覚が異なるので最初は戸惑ったが、比較的小さな力でも押し込めるようになっているので、ある程度慣れれば問題ないだろう

背面はこんな感じで、ボタン類を大型化して配置している。ボタンの上や近くには機能の表記もあるが、水中でいちいち確認するのは難しい。ある程度カメラを使い込んで、ボタンと機能を把握しておきたい

防水プロテクターには、内部への浸水を防ぐために重要なゴムパッキンが装着されている(白とオレンジの細長いパーツ)。ここにホコリや髪の毛が挟まっただけでも水が入り、カメラの水没の原因となる。カメラを入れる作業は、ホコリなどが少ない風呂場などで行うのがよさそう

いざ潜ってみたところ、苦戦の連続にビックリ!

 ダイビングの水中講習の初日、防水プロテクターを装着したF40fdをさっそく水中に持ち込み、撮影に挑戦してみることにした。ところが、地上での撮影技術がほとんど通用せず、マトモな写真がなかなか撮れないことにビックリしてしまった。

 まず、水中で浮かんでいる状態だと当然ながら足が海底に着かず、落ち着いてフレーミングできないのだ。しかも、息を吸い込めば浮上し、逆に息を吐けば潜降するなど、体がフラフラした状態になってしまうのも困った。呼吸をしながら体の状態を安定させる「中性浮力」をマスターすれば解決できるようだが、このハードルはちょっと高そうだ。

潜り始めのころに撮ったカット。熱帯魚の多さを写真に収めようとしたが、何か味気ない仕上がりに…(ISO100、1/420秒、F2.8)
ダイバーが呼吸をした際、水面に上がっていくエアーがきれいだったので撮影。構図を考える余裕がなかったのを思い出した(ISO100、1/400秒、F2.8)

 また、被写体である魚が小さいうえに速く動き回るため、魚にグッと寄った写真がほとんど撮れなかった。シャッターを切った時には、すでに魚がフレームの外に出ていたり、奥のサンゴにピントが合ったりと、望遠寄りでは失敗写真を量産してしまった。慣れるまでは欲張らずに広角側で撮り、トリミングで対処した方がいいかもしれない。

ぜひ撮りたかったクマノミを発見! ただ、ちょうど体がこっちを向いていたために被写体が小さくなり、結果的にあとピンに…(ISO200、1/300秒、F5.1)
あれこれ苦労している間に、イソギンチャクの中に隠れてしまった。左下に顔だけ出しているのが分かるが、これはこれでかわいい仕上がりだ(ISO200、1/160秒、F4.7)