![]()
| ■リアル“かめはめ波”コンテストが開催されていた! |
4月21日と22日の2日間ニュージーランドの首都ウエリントンのTSBバンク・アリーナで開催された、SFとコミックの祭典「アルマゲドン・パルプ・カルチャー・エキスポ」で、今年も「かめはめ波コンテスト」が開催され、そのもようが「YouTube」に公開された。これが面白くて、そのあまりのばかばかしさにネットの世界でも注目されている。もちろん、リアルの世界では“かめはめ波”は出せないのだけど、参加者の気合いがものスゴイ。
![]() |
| ▲ 「アルマゲドン・パルプ・カルチャー・エキスポ」の「かめはめ波コンテスト」では子どもから青年まで気合いを入れて“かめはめ波”のポーズを |
ちなみに、この「かめはめ波コンテスト」は2001年から開催されていて、すでに7年の歴史がある。同時に開催されるおバカなコンテストとしては、ピザ食い大会、そしてこのコラムでも扱った「枕投げ」なども。もちろん、コスプレも当然あるから、最近ではなんとなくオタク大会のような印象も出てきている。
「アルマゲドン・パルプ・カルチャー・エキスポ」自体は1995年からニュージーランドとオーストラリアの都市で開催され、1997年からは年2回開催されている。けっこうな観光資源になっているようなので、日本でも地域興しでやったら面白いんじゃないかな。ゲンゴロウ島に改名した島にリアルペンギン村を作ったら中国人も観光に来るかも。その時は、中国版のIQ博士の看板も必要になるはず。
![]()
| ■「YouTube」を探すと“かめはめ波”の動画がいっぱい |
最近の“かめはめ波”の話題は「アルマゲドン・パルプ・カルチャー・エキスポ」の影響が大だけど、「YouTube」を探すと、ほかにも“かめはめ波”の動画がいっぱいある。世界のみなさん、「ドラゴンボール」が好きなんだなあ。
「かめはめ波コンテスト」に似た、「エアーギター」みたいなノリの例としては、「Kamehameha」もある。だけど、「YouTube」の“かめはめ波”動画を見ているとエネルギー波みたいな光の球が実体的に映っていることが多い。
2人の子供がちょっとたるくやっている「friend kamehameha」もそう。これはたぶん、何か光源を手に持っているんじゃないか。もしかすると、こうしたトリックは玩具「Let’s!TVプレイ ドラゴンボールZ バトル体感かめはめ波2」などの影響もあるかもしれない。
でも、かわいい坊やが「かめかめかぁ」と言っている「kamehame」や、青年の引き際が軽くていい「KAMEHAMEHA」などの動画だと、明らかに映像を収録してからSFX的に編集している。「YouTube」だとこうしたSFX的編集済み“かめはめ波”動画のほうが多いようだ。
![]() |
| ▲ 「YouTube」で公開されている“かめはめ波”動画を見ると、“かめはめ波”がSFXでリアルに描かれていることが多い |
![]()
| ■素人動画がハリウッド映画並みのSFXになっていくかも |
素人がどうやってSFX的な“かめはめ波”を編集しているのか気になって調べてみると、ずばり“かめはめ波”のSFX的動画編集のノウハウをを教えるチュートリアルの動画「Kamehameha After Effects Tutorial」があった。けっこう詳しい。標題からも分かるように編集に利用しているのは、動画加工・合成ソフト「Adobe After Effects」だ。
![]() |
| ▲ “かめはめ波”のSFXを「Adobe After Effects」で編集する手法を解説する動画も「YouTube」にある |
「After Effects」はスタンダード版でも10万円以上。素人が使うにはかなりお高い感じがする。でも、こういう動画加工ソフトを使って楽しいSFXができたら、普通の動画を「YouTube」で公開するよりインパクトがあるだろう。「YouTube」を探してみると、「スターウォーズ」に出てくるジェダイのライトセーバーにもSFX的なものがあった。
素人SFX的動画をあれこれ見ていたせいか、「YouTube」ってこれからもっともっとSFX的な方向に変わっていくのではないだろうかと思えてきた。「YouTube」の今後の進化は、この方向も“あり”じゃないだろうか。
昨年から急にブレークした「YouTube」だけど、その進化は速い。最初は既存メディアの違法コピーが多かったけど、ワーナー・ブラザースのように「YouTube」を活用するところも出てきた。「YouTube」に大手のお墨付きが与えられたせいか、素人コンテンツも充実してきている。この先、動画編集ソフトの高度化にともなって「マトリックス」みたいなSFXを使ったスゴイ素人コンテンツも出てくるかもしれない。そう言えば初期のテクノミュージッックって、音楽ソフトを使えばけっこう簡単に作れたりするんだよね。
| 筆者紹介 佐藤 信正(さとう・のぶまさ) |
| テクニカルライター。1957年東京生まれ。国際基督教大学卒業後、同大学院で言語学を学ぶ。小学生のときにアマチュア無線技士を免許をとり、無線機からワンボード・マイコンへ興味を移す。また初代アスキーネットからのネットワーカー。通信機器や半導体設計分野のテクニカルライターからパソコン分野へ。休刊中の「日経クリック」で10年間Q&Aも担当していた。著書「Ajax実用テクニック」「JScriptハンドブック」「ブラウザのしくみ」など。
|














