ユーザー視点の辛口評価で好評の戸田 覚氏による好評連載。Windows Vistaでは、標準の起動・終了がスリープになった。確かに高レスポンスで使いやすいのだが、これを続けていると調子が悪くなってくる。これを解決するには、再起動が最も効果的だと戸田氏は言う。さらにアプリケーションのVista対応の悪さに戸田氏が嘆く!


 ようやく、Windows Vista対応のドライバーが登場し始めている。僕のメイン環境も、そろそろWindows Vista化しようと検討を始めた。日本HPのノートPCは、グラフィックス機能のドライバーがメーカー、NVIDIA両方のサイトで見つからず、アメリカのHPで発見して使っているが、今のところ好調。それにしても各社の対応が遅く、携帯ノートはまだまだ移行できないでいる。

 もっとも、メインの環境を移行するには、原稿を書く手を止めて引っ越しの時間を確保しなければならないので、もう少し先になりそうだ。

 今回は、3台のパソコンでWindows Vistaを使い続けてきて不調に感じたことを書いていこう。率直な感想として、思ったよりもきちんと動いている。Windows XP、Windows 98など、過去のOSが登場したばかりの頃と比べると、安定していると言える。Windows Vistaがフリーズしておかしくなったことはほとんどない。

 ただし、アプリケーションと周辺機器はちょっと怪しい。ネットワーク経由で使っているレーザープリンターは印刷はできるものの、エラーが表示される。Webカメラは、Windows Vista起動時にエラーが出るが、どこが不具合なのか分からないほど、普通に使える。どちらもWindows Vista用のドライバーをきちんと入れているのに不調なのだ。もっとも、この手の不具合は慣れっこである。いろいろな周辺機器を使ってはドライバーを削除するような、僕の仕事ではよくあることだ。同じ作業をWindows XPで行ったとしても、同様のことが起きただろう。ちなみに、テストで最もよく利用するマシンでは、Windows Vistaが製品版になってからも再インストールを3回行っている。

 ただ、ちょっと不調に感じるのが、IE7だ。一度は、全く不調になって始末に負えず、OSごと再インストールした。今のところ、きちんと動作しているのだが、たまに挙動が怪しくなる。

タブブラウザーに進化し使いやすさが向上したIE7だが、なぜかWindows Vista上では安定しないときがあるという

 市販アプリケーションの対応具合もお粗末なものだ。さすがにジャストシステムのような大手はしっかりしているが、好んで使っている小さなメーカーの画面キャプチャーソフトは、Windows Vista対応のアナウンスすらない。フリーソフトならいざ知らず、きちんと市販されているソフトがこれではいただけない。だが、そんな会社がいくつも見受けられるのだ。

 さらにあっけにとられるのが、Windows Vista登場と時を合わせた便乗値上げ的なバージョンアップだ。ある画像キャプチャーソフトは、Windows Vista対応版としてバージョンが3から4へと上がった。追加コストを支払ってダウンロードして使ってみたのだが、機能向上はほとんどないのである。それでいて、バージョン3はWindows Vista非対応のままで、事実上使えないのだ。こんな商売をしているメーカーの製品は絶対に使うべきではない。Windows Vista対応のバージョンを手に入れるときには、必ず機能の向上ポイントを調べてほしい。追加コストを支払わせながら、ほとんど機能が変わらないメーカーの製品は、対応が疑問だ。

NEXT最低でも2〜3日に一度は再起動せよ!

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