編集部員やライターから一般の人々まで、さまざまな面々が“自腹”で買った製品を評価する「これ買いました!」。今回は、アメリカ発の21世紀版電子ブロック「Snap Circuits」です。


Snap Circuits
ELENCO Electronics社

買った人 船田戦闘機さん・自由業
購入した価格
89.99ドル(送料別)

 ELENCO Electronics社のSnap Circuitsシリーズは、アメリカ発の21世紀版電子ブロック。深夜のネットサーフィン中に偶然発見し、心の琴線にビビッときたワタクシは、その晩のうちにeBayで注文しました。SC-500Sという「中の上」くらいのモデルで、お値段は89.99ドル。送料を加えて約190ドルのお買い物でした。

写真で見た印象よりもだいぶデカかった。箱の大きさは50cm×40cm。アメリカサイズ。「AGE 8-108」と印刷してありました。対象年齢は108歳まで?

 詳しい説明に入る前に、なぜこの製品がマイハートにビビッと来たかをかいつまんでお話ししときましょう。

Snap Circuitsの名前の由来はたぶんこの接点の仕組み。日本でいうところの「ホック」ですな。これをパチンパチンつなげて回路を構成します

 現在40歳のワタクシは子供の頃マイキットや電子ブロックの洗礼を受けた世代のひとりです。うちにあったのは父が突然買ってきてくれたマイキットでした。配線図と睨めっこしながら一石ラジオを組んだのは、もう30年も前のこと。この30年の間にエレクトロニクスは格段の進歩を遂げ、世界を変えました。iPodやワンセグ・ケータイを手にしたときに、あの一石ラジオの面影はありません。もちろんそんな面影はなくても誰も困りません。ワタクシも困るわけじゃない。でもね、ふと、「遠くにきちゃったな……」って思うことがあるんです。「もうオレどこに居るのかわかんないよ」って思うんです。そして「ここでいったんスタート地点に戻ったほうがいいんじゃないか?」みたいな感覚が漠とした不安とともに湧いてくる。近頃は、湧きっぱなしだったかもしれない。そんなある日、Snap Circuitsの存在を知ってビビッと来たのはごく自然ななりゆきでしょう。飛びつくように買いました。

 全然かいつまんでませんが、購入に至る経緯はこんな感じであります。それでは、組み立ててみましょう。

 カラフルなプレートに、抵抗やコンデンサ、トランジスタといった電子部品が載っていて、ホック状の端子につながっています。入っている部品はモデルによって異なり、値段が高いほど点数は増えます。SC-500Sの場合、接続用のものを除いて約40種類の部品がセットされていました。これらをグリッド状に突起が並んだボードの上に配置していくことで回路を組みます。

 説明書には、部品を色分けしたわかりやすいイラストが大量に載っていて、そのとおりに並べればできあがり。カンタンです。ただ、部品が重なり合う部分については少し慣れが必要。すべての部品が水平になるように、階層を意識してつなぎます。もちろん、説明書のとおりにやらなくてもいいんですが、回路が複雑な場合は、我流でやると接続用の部品が足りなくなって、うまくつながらない部分が出てきます。そういうときはちょっとしたパズルになっちゃいますが、それもまた良し。

マイ・ファースト・スナップ・サーキット。説明書通り組んだ「OR回路」。スイッチが2つ並列につながっているだけ(笑)

 ご覧のとおり、Snap Circuitsで組んだ回路は、上から見ると回路図っぽい見た目となります。トランジスタなどの素子にくらべてプレートが大きく、最初はおおざっぱな印象もあったんですが、ホックをはめるとき力を入れやすいし、出来上がると目が楽しい感じがします。それでは、次はもう少し複雑なやつを作ってみましょう。

NEXT電子工作といえばやっぱり……