アメリカの庶民食の王者と言えば「ピザ」ではないでしょうか。ほかにもハンバーガーやホットドッグも挙げることができますが、出前サービスの少ないこの国で唯一、デリバリーが一般化しているという点で、ピザには他を寄せ付けない強さがあるような気がします(笑)。ウォール家でも、ワタクシが晩御飯の準備ができなかった時など、ダンナが黙ってピザの注文をしてくれます。まぁ、ピザ好きだもんね……。

 ところでピザはデリバリーのほか、冷凍食品としても人気のアイテム。多くのフローズン・ピザはクラストが生の状態で冷凍にされているので、オーブンで焼くことでふんわりとふくらみ、焼き立てパンのような食感が楽しめます。これを “Rising Crust Pizza” (Rising = 「(生地が)膨らむ」の意味)というのですが、その美味しさ、なかなかあなどれない。

 そして何にしても特化した電化製品が大好きなアメリカ人。もちろん「ピザ専用焼き機」もございますとも(笑)。まずご紹介するのがオスター社というメーカーが販売しているピザ焼きオーブン。これはピザ専用の機械としては一番一般的な型で、高さのない平たくなったオーブンという感じです。スペックもタイマーのダイヤル一つだけなのが、なんとも……(笑)。

オスター社はアメリカでも名の知れた小型家電のメーカー。我が家でもハンドミキサーやトースターなんかが同社の製品です

 次に登場するのは、プレスト社が販売している「ピザーズ・ピザ・オーブン」という製品。この商品の画期的なところは、その斬新なデザインです。画像をご覧になっていただくと一目瞭然なのですが、ピザを載せたプレートが電熱線を張ったグリル部分を回転。短時間で冷凍状態からアツアツに調理できるそうです。プレートを外せば収納も簡単というのがウリだとか。

こちらプレスト社の「ピザーズ・ピザ・オーブン」。冷凍や手作りピザなど、種類を選ばずに短時間で調理してくれます。サイズも12インチ(約30センチ)の大きさまで対応可能だとか 電熱線は上下に装備されていて同時に過熱。これでカリッとした焼き上がりが可能ですね

 ところで今回ピザ専用のオーブンをいろいろ探していて、一番ビックリしたのが最後にご紹介するコレ。なんと車のシガーソケットを電源元にして使えるピザ焼き機! そ、そんなにどこに行ってもピザが食べたいのかぁ〜?

車の中でもピザが焼けるというシガーソケット対応のオーブン。ここまでする必要がどこにある!?

 ちなみに今回ご紹介した3機種はすべてお値段40ドルほどでした。金銭的に素晴らしくお手ごろではありますが、ウォール真木はスタンダードな方法に則って家のオーブンでピザを焼きたいと思います。って、これ以上無駄な家電を増やしてたまるものか(涙)。

著者

ウォール真木(うぉーる まき)

 海外生活がそろそろ人生の半分にリーチしかけている主婦兼ライター。主にインターネットからの情報で日本人のアイデンティティーを保持しているつもりだが、周囲からは否定されている。現在2児の母で子育てに奮闘しつつ、日経トレンディネットの「アメリカ在住 ミセス・マキのUSA『お茶の間』通信」や、Narinari.comで執筆を展開。著書に「アメリカの弁護士は救急車を追いかける―アメリカの不思議なジョーシキ114」(宝島社文庫)。