軍艦じゃんけんにびっくり

 軍艦じゃんけん、知ってる? 子供たちが「軍艦、朝鮮、ハーワイ!」と大声で騒いでいるのを電車の中で耳にしたのだが、北朝鮮でテポドンが打ち上げられたりという時期だっただけにビックリした。日朝関係が子供の遊びにまで影響しているのか? 調べてみると「軍艦じゃんけん」というらしい。ウィキペディアを見たら簡単な解説があって読むとゲーム開始の言葉やバリエーションがこれまたスゴイ(担当編集の出身地では「軍艦、沈没、ハワイ」だったとか)。

 いつからあるのだろう? ウィキペディアには「詳しい由来は不明だが、おそらく戦時中に子供たちの間で発生したと推察される」とあるけど、戦後12年目に生まれた私はやったことがないぞ。どうなってんだ? とネットを探すと、「発言小町」の「懐かしの軍艦じゃんけん(駄トピ)」にトピックがあった。

今日子供が「戦争じゃんけんって知ってる?」と
教えてくれましたが、軍艦・ハワイ・そして朝鮮でした。
時代なのかしら?
昔から?
皆さんの地域ではありましたか?

 寄せられた回答を見ていくと遊んでいたのは20代から30代みたいだ(回答したのがネット世代だけだからかも)。もし昔からの遊びだとして、アニメとか映画を経由したリバイバルなんだろうか。

 ネットの関連情報を見ていると、バリエーションの中のなぞの言葉が「チビス」も話題らしい。「チビス」は北海道に多いらしいというのはわかったけど、何を意味しているかは不明、ってなぞがあると気になるのでもっと調べてみたけど分からない。じゃんけんには何かとなぞが多そうだ。


じゃんけんを英語でいうとロック・ペーパー・シザーズ

 じゃんけんと言えば、外国人の子供がじゃんけんをやってるを見てビックリした。「じゃんけんぽん!」の代わりに、「ロック・ペーパー・シザーズ!」とか言ったり、「ワン・ツー・スリー!」だったり、無言で手をたたきながらだったり、いろいろある。「YouTube」で実際にやってるところを見ることもできる。

 それにしても、こんなの昔あったかな。私はけっこう外国人の多い学校にいたけど、当時日本人がじゃんけんで物事を決めるのをアメリカ人は不思議そうに見ていたものだった。いつ頃からアメリカ人がじゃんけんするようになったのだろう。  英語のウィキペディアを見るとRock, Paper, Scissorsの解説がある。

Rock, Paper, Scissorsの解説図

 説明を読むと「Rock,Paper,Scissors,also known in Japan as Janken,is a hand game most often played by children.(ロック・ペーパー・シザーズは日本ではじゃんけんとして知られているもので、子供がよくする手遊びである)」とのことで、日本からアメリカに伝搬した感じがする。歴史説明を読んでも類似の遊びの起源があるだけで、いつ頃からアメリカ人がじゃんけんやっているのかよく分からないが、アメリカに広まったのは、ドラマ「フレンズ」、アニメ「シンプソンズ」、その他各種バラエティー番組がきっかけのようだ。


アメリカではじゃんけんリーグ戦がある

 じゃんけんがどのくらいアメリカに広まっているのだろうと思って調べると、どのくらいなんてもんじゃない。あちこちにじゃんけんのチームがあって、リーグ戦なんかやっている、しかも大人が。ありえないとか言ってしまいそうな雰囲気。Googleの画像検索で「Rock,Paper,Scissors Championship」を調べてもけっこう出てくる。じゃんけん必勝法みたいな解説本まである。例えば、「Barnes&Noble.com - The Official Rock Paper Scissors Strategy Guide - Graham Walker」とか。そんな本、日本で見たことないよ。

Rock, Paper, Scissors Championshipで検索するとアメリカのじゃんけん競技会の画像が出てくる

 ネタにもされていて、「EefyWiki - Farkle」というページには、サダム・フセインのじゃんけんがあった。

 こういう人とじゃんけんするのは恐そうだ。

サダム・フセインもじゃんけんのネタにされていた

筆者紹介 佐藤 信正(さとう・のぶまさ)
テクニカルライター。1957年東京生まれ。国際基督教大学卒業後、同大学院で言語学を学ぶ。小学生のときにアマチュア無線技士を免許をとり、無線機からワンボード・マイコンへ興味を移す。また初代アスキーネットからのネットワーカー。通信機器や半導体設計分野のテクニカルライターからパソコン分野へ。休刊中の「日経クリック」で10年間Q&Aも担当していた。著書「VBScriptハッカーズ・プログラミング」「JScriptハンドブック」など。

著者

佐藤 信正(さとう のぶまさ)

テクニカルライター。1957年東京生まれ。国際基督教大学卒業後、同大学院で言語学を学ぶ。小学生のときにアマチュア無線技士を免許をとり、無線機からワンボード・マイコンへ興味を移す。また初代アスキーネットからのネットワーカー。通信機器や半導体設計分野のテクニカルライターからパソコン分野へ。休刊中の「日経クリック」で10年間Q&Aも担当していた。著書「Ajax実用テクニック」「JScriptハンドブック」「ブラウザのしくみ」など。