数年で買い換えとなるパソコンと違って、パソコンを置く机、自分が座る椅子は、何年も、使い方によっては何十年も使えるモノ。それだけにじっくりと時間をかけて、自分に合った製品を選びたい。この連載では、多少値段は張っても、それだけの価値がある一生モノの椅子や机を探していきます。まずは椅子探しから始めましょう。



自分に合った椅子はじっくり座ってみないとわからない

 自分に合った一生モノの椅子を探している人が、一度は訪れるべきなのが、東京・秋葉原のヤマギワリビナ館でしょう。東京近郊の人にしかおすすめできないのが残念ですが、椅子に限らず、海外の家電や家具、雑貨を早くから扱っており、それらを見て、さわって、確かめるには最高のお店なんですね。だから、秋葉原へ行くと、何の目的もないのに立ち寄って、「何かおもしろそうなものはないかな?」と探してしまいます。

 5階の家具コーナーへ行くと、広々としたスペースに、ハーマンミラー社のアーロンチェアや、ドイツの名門「ウィルクハーン」のチェアをはじめ、国内外の有名ブランドのSOHOチェアが、30種以上そろっています。この5年くらいで、SOHOチェアの市場がかなり広がってきたらしく、IT関連の仕事や著述業の人を中心に若い人が、高価な椅子を選んでいくとか。中には父母に連れられた大学生がアーロンチェアを買っていくケースもあるそうです。

有名ブランドの椅子がずらりと並ぶヤマギワリビナ本館5階。一生モノにふさわしい椅子の座り心地をぜひ確かめてください。オンラインストアもありますが、椅子を選ぶならぜひ一度座ってみてからにしてほしいなあ

 並んでいるSOHOチェアの中に、ひとつ気になるものがありました。それを紹介する前に、まず、椅子選びの基本について、取材してきました。答えてくれたのは、リビナ本館専門課長の梶田伸之さんです。

 梶田さんによると、椅子を選ぶときに何よりも大切なのは、

1.じっくり座ってみて選ぶ
2.自分の好みに合わせてきちんと調節する

 の2点。「じっくりと座ってみて選ぶ」というのは、椅子選びにはかなり重要だと、私も思います。テレビでもオーディオでも工具でもそうですが、パッと見たり触ったりしたときと、じっくり使ったときで、印象がだいぶ変わることがあるんですね。まして椅子は、腰という人間のウィークポイントへの影響が非常に大きい。これまでの経験上、最低でも30分、できれば1時間くらい座ってみないと、自分に合っているかどうか、わからないと思います。

 その際、座面の高さに注意を。これはSOHOチェアに限らないのですが、店でちょうどいいと思った椅子も、家に持ってくるとなんだか高すぎるような気がすることがあるんですね。「事務用は靴を履くのを前提にしていますからね」と梶田さん。そうなのです。靴の高さ分だけ、家で使うときは高く感じるんですね。

 だから、試すときは、「実際に使用する状態で試す」(梶田さん)必要がある。できれば靴を脱いで座るとか、スリッパを持参して座ってみるなど、工夫をするといいと思います。

NEXTパソコン用に使う椅子を選ぶときに大切なポイントとは?