デジタルARENAのSデスク宅を実験場として、実際の地デジアンテナを設置し、受信するまでを完全ドキュメントする本コラム。前回まで、地デジアンテナを設置するのに必要な機材を選んだり、各種費用をはじき出す「見積もり編」をお送りした。

繰り返し言おう、とにかく見積もりをお願いしよう

 今回、筆者、Sデスクともに、量販店を介したアンテナ工事の手順が分からず、「店頭→設置場所(Sデスク宅)→店頭」と、2度も店頭に足を運ぶことになってしまった。取材によりアンテナの見積もりは電話受付が可能ということが分かったので、もしこれから地デジアンテナの導入を検討しているなら、店頭に足を運ぶ前に見積もりに対応している量販店や工事業者に、電話をして問い合わせるといいだろう。

 地デジアンテナ設置の見積もりは、安定した電波受信のために避けては通れないプロセスだ。地デジARENAでは「知識ゼロからの“地デジ生活”」と「地デジ対応“テレパソ”徹底攻略」の2大コラム(?)で、地上デジタル放送のアンテナ見積もリポートを実施した。それらの経験から、戸建て、集合住宅を問わず、地デジの受信状況は建物ごとに差異があることが分かった。手間はかかるが、アンテナ工事の前に自宅の受信環境を見積もりでしっかり把握しておきたい。

 さて、実際の工事リポートの前に、再度Sデスク宅の工事内容と見積もり金額を確認しておこう。下に工事個所と金額を入れた図を掲載したので、参考にしてもらいたい。前回の繰り返しになるが、これはUHF、BSアンテナおよび、ブースター、分配機、ユニット(テレビ端子)5部屋分の交換を含むという、アンテナ工事としては“フルコース”の部類に入る。もしあなたの自宅に、全帯域もしくは地デジで利用する帯域に対応したUHFアンテナが既に設置されいるなら、アンテナの向きなどの調整で済むかもしれないし、それすら不要なケースもある。BSアンテナも110度CSデジタル放送を視聴しなければ、既存のものが使える。ブースターやユニット交換もまたしかりだ。その辺も頭に入れて下の図を見ていただきたい。

デジタルARENAのSデスク宅の見積もりを図示にするとこんな感じだ。思わぬ変更となったのがアンテナコンセント。今回、地デジの見積もりから設置を担当するメディオテックの渡辺慶春さんによると、Sデスク宅のアンテナコンセントはノイズに弱い非シールドタイプだった。このままでも大きな問題にはならないとのことだが、万全を期すため今回のアンテナ工事を機に、ノイズ対策を施した高シールドタイプのアンテナコンセントに変更(5部屋分)することにした

 さらに昨今、地上デジタル放送への切替に伴う架空請求事件、いわゆる「地デジ詐欺」が増加の兆しを見せ始めている。2011年7月24日のアナログ放送終了に近づくに伴い、アンテナ工事は増加するのは間違いない。特に戸建ての方は、焦って不要な機器の交換や高い工事費をふっかけられないためにも、慎重に対応してほしい。

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