人は迷惑メールに慣れていくもの。しかし、迷惑メールを送る業者も、慣れた人への対策を考えてくる。その繰り返しだ。迷惑メールの「件名」にも、その進化の歴史が見て取れる。件名は、メールの内容を見てもらえるか、そのまま捨てられるかのカギを握っているのだ。迷惑メールの「件名」。それは業者がわいせつサイトや詐欺サイトへとあなたをいざなう危険な窓口だ。

 迷惑メールが蔓延し始めた当初は「☆援助交際☆」「必読!! 絶対にHできてお金ももらえる」といった、直球ど真ん中の男気勝負だったが、人やプロバイダーは学習するもの。そんなメールは中を見ずともすぐにごみ箱行きだし、よくあるキーワードをメーラーのフィルター機能に登録しておけば、自動的にごみ箱行きとなる。プロバイダーもさまざまなフィルターを用意して、そのようなメールはなるべくサーバー上でシャットアウトするよう務めている。

ほとんどのプロバイダーが、キーワードで迷惑メールをシャットアウトする機能を無料で提供している。写真はASAHIネット

 次に出回った件名は「間違えてメールが届きました」といった件名だ。つい丁寧に「間違えてるのはそちらではないですか(笑)」なんて返事をしてしまうと、「丁寧にありがとうございます」なんて件名のメールが雪崩のように同じ人物からメールが届き、果てには「実は子供ができなくて困っているんです!!」などと、「あんたまず病院へ行きなさいよ」的な相談をされてしまう恐怖のパターンがある。

 しかし、最近ではこのパターンも減少しつつあるようだ。理由は、業者側にしてみたら、あまりにも回りくどく、非常に手間が掛かる点が挙がると思われる。

 そして今、件名としてスタンダードなのは「気になる系」だ。「今からでも…」「急げ〜!!」といった、何かをにおわせる件名。「何がだよ!?」と思い、ついついメールを開いてしまう。しかし、開いてしまって困るのはメールの閲覧形式をHTMLにしている場合のみ。閲覧をテキスト形式に設定し、本文中のリンクや添付ファイルを開かなければ危険は少ない。

 気になる系が厄介なのは、件名に全く統一性がないため、キーワードを設定できない点だ。送信者に覚えがない時点で無視するか、本文中のキーワードをフィルターに登録する、またはプロバイダーが提供しているその他の対策を利用して回避するのがいいだろう。

 さらに、最も多いのが、件名の文字コードをいじってくるパターンだ。これはキーワードフィルターすらすり抜ける非常に厄介なもの。次回はこの文字コードパターンについて詳しく勉強してみよう。

OutlookExpressでキーワードフィルターを使う場合、メニューの「ツール」→「メッセージルール」→「メール」でメッセージルールウインドウを開き「メールルール」タブの「新規作成」から設定しよう

OutlookExpressで受信したメールをテキスト形式にする設定は、メニューの「ツール」→「オプション」でオプションウインドウを開き「読み取り」タブの「メッセージ読み取り」欄にある「メッセージはすべてテキスト形式で読み取る」のチェックをオンにして「OK」をクリック

(涌井 健一朗)