2006年4月11日に公開されたGoogle Calendar。よくあるオンライン・カレンダーのサービスがまた1つ増えたのかと思ったら、Web2.0だった。しかも、はげしく、Web2.0。API公開だからフリーのツールが出来つつあるし、スケジュールは全世界に配信できたりする。
![]()
| ■見た目はよくあるオンライン・カレンダーなんだけど…… |
4月11日(米国時間)に公開されたGoogle Calendar(未登録・ログアウト状態だとログイン・ページが開く)。メニューや曜日の表記などがきちんと日本語化された日本語版のサービスはまだだけど、スケジュールの書き込みは日本語でもOK。試しに使ってみると、Ajaxを駆使しているせいもあって、細かい操作性がとても快適。もうバリバリ使いこなしている人もいるだろう。
ちょっと見た感じは、Yahoo! Calendarと似ている。だけど、決定的な違いは、アレだ。Web2.0だ。「また、Web2.0ですか」とか言われそうなので、ではGoogle CalendarがどのくらいWeb2.0なのかというスゴイ性能を見ていこう。
![]() |
| ▲ ちょっと見た感じは普通のオンライン・カレンダーだけど…… |
![]()
| ■APIが公開されているから便利ツールができる |
Google CalendarがWeb2.0的にスゴイのはAPIが公開されているから便利ツールができること。え? わかんない? Web2.0というだけでもなんか難しいのに、API(Application Program Interface:アプリケーション・プログラム・インターフェース)なんてさらにわからないよね。具体的にGoogle Calendar Data APIという資料が公開されているけど、技術者でないとわからない(それに英文だし)。
大丈夫。サービスの利用者はそんなことわかんなくてもいいのだ。APIというのは、サービスのいわば「顔」の裏にあるもの。お化粧の裏の素顔って見ないほうがいいものだ、とか言うとちょっと違うかもしれないけど、それでもフツーは見なくてもいいものだ。
例えば、よくあるオンライン・カレンダーだと、ログインしてカレンダーのページに行く。Yahoo! Calendarでもmixiのカレンダーでも同じ。そうやってWebブラウザーで見るオンライン・カレンダーという「顔」の裏には、APIという仕組みがある。APIには別の顔っていうか仮面というかを付け替えることができる。見栄えを変えるだけじゃなくて、操作の方法を変えることもできる。操作をWebブラウザー以外にケータイとかでもできるようになる(理論的には)。でも、それができるのはサービスの提供者だけだった。でも、Googleは違う。みなさん、勝手にやってくれっていう感じでAPIを公開しているのだ。
実際に、公開されたGoogle CalendarのAPIを使って、これは便利かもというツールがもうできている。Google Calendar Quick Add Firefox Extensionがそれだ。FirefoxでなんかのWebページを見ているとき、「あ、そうだスケジュールを追加しなくちゃ」とか「会社の返りにあの店に寄ってみよう」とか思いついたその場で一発でスケジュール登録ができるようになるというツールだ。もちろん利用は無料。Webページ上に一行の入力欄が出てくるのでそこに日付・時間に合わせて一行でスケジュール内容を書いておくだけでいい。
![]() |
| ▲ その場でスケジュールを書き込むためのGoogle Calendar Quick Add |
![]() |
| ▲ Google Calendarの該当部分を見ると、ちゃんとスケジュールが書き込まれている |
現状、Google Calendar Quick Addが利用できるのはFirefoxだけで、しかもGoogle Calendarがログイン状態になっていないとダメという制限はある。でも、こうした便利なツールが自由に開発できてみんなで活用できるというのがWeb2.0っぽい。
すぐ使ってみたい? でも、ちょっと待って、先を読んでください。
![]()
| ■ネットのカルチャーがツールを作り出す |
便利なGoogle Calendar Quick Addだけど実はこれは日本語でスケジュールが書けなかった。オリジナルは文字化けする。
でも、これって便利なんだけどなと思ったブロガーがいた。Going My Wayのkengoさんだ。ブログのエントリー「どこのページからでもGoogle Calendarに予定を追加できるFirefox用エクステンション」で日本語化できたらというふうに話題で取り上げた。
それからたった3時間後のエントリー「Firefox利用時にどのページからでもGoogle Calendarに追加できるquickgooglecalを日本語に対応」にあるように、もうできてしまった。
先ほどのどこのページからでもGoogle Calendarに予定を追加できるFirefox用エクステンションですが、日本語で入れると化けてしまっていたので自分でコードを見たけれどもよくわからないのでIRCとSkype経由でakiyanさんとtsupoさんに声をかけて知恵を拝借というか全部作ってもらいました。日本語が通るようになりました。どうもありがとうございます。
あっという間の出来事と言っていいだろう。ブログの世界というのはこういうことができるんだなとちょっと感動。善意が善意を呼んでフリーのツールができる。Googleが発端となるチープ革命ってこんな感じだろうか。
その後、4月29日のエントリFirefoxからGoogle Calenderに追加できるquickgooglecalがLocationにも対応でさらに改良され、日本から示唆がオリジナルに反映された。現状では、Google Calendar Quick Add Firefox ExtensionからダウンロードできるInstall Quick Addもそのまま日本語に対応している。また、すでに日本語パッチバージョンをインストールした人はFirefoxの拡張機能からバージョンアップが可能だ。
ちょっとだけインストール説明。quickgooglecal.xpiをダウンロードしたら、インストールは、開いたfirefoxの画面にドラッグ&ドロップで投げ込むだけ。「署名がありません」と注意が出るけど、このソフトは大丈夫なので「今すぐインストールする」ボタンを押す。
利用はツールメニューから選択する(Ctrl+;でもOK)。
![]() |
| ▲ quickgooglecal.xpiをfirefoxの画面にドラッグ&ドロップ |
![]() |
| ▲ 「署名がありません」と注意が出るけど大丈夫 |
![]() |
| ▲ 利用はツールメニューから選択 |

















