ソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)を提供するミクシィが社名の変更とともにサービスを強化。それはいいんだけど、内容が増えた分だけ画面表示も横幅が増えてしまって困ったと思う利用者もいるようだ。
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| ■ミクシィのサービスが増えたら表示も横幅が増えた |
ミクシィを運営する会社名がベタに株式会社ミクシィになったのはいい(以前はイー・マーキュリー)。分かりやすいし。それに、8日から始まったmixiニュース(リンク先は要登録)も面白い試みだと思う。配信されるニュースの感想を共有するっていう感じで話のネタになる。でもあれはどうよなのが三段縦カラム方式。新設のmixiニュースをWebページに押し込むために一段カラムを右端に増設したから、結局横幅が230ピクセル増えてしまった。ハイビジョン方式の画面にみたいに横長ワイドっていうか、ディスプレイの解像度が横1024×縦768ピクセルでもブラウザーを全画面表示にしないと愉快な横スクロールが出てしまいがち。
新設の右カラムには、mixiニュースのほかに天気予報兼カレンダーリンク、ミクリィお知らせも追加されたけど、必要? 私は要らないのでCLOSEっていうボタンを押してみたけど、タイトルバーに折りたたんだ表示になるだけで増設右カラムが消えるわけじゃない。たぶん、こうしたモジュールが今後も増えるだろう。
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| ▲ 新しいmixiは横幅のある三段縦カラム方式になった(囲んで示した部分が増設カラム) |
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| ■横幅が伸びることを嫌う人もいるけどしかたないのかも |
ネットの反応はというと、否定的な意見としては「akiyan.com : mixiのデザイン変更から学ぶ、ウェブサイトの最小横幅を800px以下にすべき理由」が注目された。エントリに寄せられたコメントやトラックバック先を読むと、賛否両論があるのが分かる。
Web表示のご意見番Jakob Nielsen博士の説もこうしたデザインには否定的な感じ。現状最新の「Alertbox: 2005年 ウェブ・デザインの間違いトップ10(2005年10月3日)」だと固定したレイアウトには水平方向のスクロールが出る可能性があり嫌われる。
大きなサイズのモニターを使っている場合、ウィンドウのサイズを調整しないと、ウェブサイトは非常に読みにくい。逆に、ユーザが小さなウィンドウでウェブページを見るとき、そのページがリキッドレイアウトを採用していなければ、あの厄介な水平方向のスクロールをしなければならなくなる。
とはいえ、横幅のあるWebデザインは議論にはなるけど結論はない。ミクシィの新デザインでもその後反対論がすごく盛り上がってきているということもない。考えてみるとデジタルARENAだってけっこう横幅あるし、新聞社など有名サイトもディスプレイ解像度1024×768ピクセルを前提にしているところが多くなった。今後横幅が伸びそうなのは、Yahoo! JAPANやgooといった大手のポータル・サイトだろう。
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| ■ミクシィ専用ソフトを使うとちょっと改善する部分はある |
Webページのデザインに文句を付けるのではなく、利用者が工夫してなんとかすればいいんじゃないかと発想を変えてみるとどうか。ベストなアイデアではないけど、フリーソフト、ミクチェ(mixiCheckTool)がいい。他の会員の日記をがんがん読むためのフォーメーションはこんな感じだ。
まずミクシィの増設右カラムを隠すようにブラウザーの幅を狭める。次にミクシィの左カラムをデスクトップの左端に押し込む。これでデスクトップの右側にけっこう空き領域ができるので、そこにミクチェを起動する。ミクシィの表示はミクチェにすべて任せるわけだ。……と、そこまでしなくても、ミクチェをミクシィのナビゲーションツールに使うと便利なことは多い。各種の情報を手早く切り替えるには、専用ツールが便利だ。
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| ▲ ミクチェを使って効率よくミクシィをナビゲーションする |
他にもmixi閲覧用の専用フリーソフトにmixiCatがあるけど、幅広くなったmixiの画面をペイン(枠)のなかに押し込んでしまうのでちょっと見づらいかなという感じはある。操作はとても便利なんだけど。
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| ▲ mixiCatも効率よくmixiのナビゲーションができる |
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| ■Webページの理想論はいろいろあるけど問題は広告なんだろう |
mixi専用ソフトはナビゲーションには便利だけど、閲覧という点ではタブブラウザーのようにIEコンポーネント(Internet Explorerの表示機能)を流用しているだけなので、表示を画期的に変えるというわけにはいかない。
Webページの理想論からいうと、少し難しいけど、HTMLで論理的な構造を示しCSSで見栄えを決めるということになる。見栄えはブラウザーなどUA(ユーザー・エージェント)に任せるということだ。つまり、見栄えは閲覧者がコントロールできるのが原則ということになる。でも、現実はそうなっていない。mixiのレイアウトにはCSSも一部利用されているけどカラムなどは表組みでできている。表組みというのはWebの理想論からいうとWebのページレイアウトに使うべきものではない。
流行のWeb2.0的な言い方をすると、API(アプリケーション・インターフェース)の公開が望ましい。それが実現できれば、表示もナビゲーションも知的処理も含めてmixi専用のブラウザーの開発ができる。
と偉そうなことを言ってみたけど、そんな理想論やWeb2.0の動向は株式会社ミクシィもよく分かっている。技術的にもそれほど難しいわけではない。じゃ、なにが難しいのかというと、広告のスペースじゃないかな。広告を表示する領域を確保するには、Web1.0的なWebページの作り方のほうがまだうまくいく。
ということは、Web2.0時代の広告の仕組みをミクシィが提案できれば急速にミクシィの使い勝手も変わってくるはずだ。それはそう遠くない未来かも。(佐藤 信正)














