パソコンの世界は横文字だらけ。特に、自作PCのような海外メーカーが多い分野だと、意味はもちろん、読み方がさっぱり分からない、ということは珍しくない。文字を見たまま読んでいたら、実は全然違って赤面した、という経験を持つ人もいるだろう。「あの言葉」の本当の呼び方は何か。日経WinPC2005年12月号(現在は2006年3月号を販売中!)で大好評だった特集「PC自作 噂の真相」では、メーカー本社の担当者による発音や、代理店への取材に加え、パーツショップでありがちな間違いを聞いてまとめた。今回は、誌面では書ききれなかった事例を交えて、拡大版として紹介する。文中のかぎかっこはパーツショップの店員のコメントだ。まずは基本用語編から。

●このメーカー名、正しく読めますか?
例え「シンルイリアン」と読めなくても「あれください」で事足りる。気になるならスタッフに聞こう


パーツに不具合が出たというお客さん。「コモスが問題かな?」とか言う。
一体何だか分からなかったが、詳しく聞いて「CMOS」と判明。
それは「シーモス」です……

 自作PCの世界で「CMOS」と言えば、普通はマザーボードの各種設定を保存してある領域を指す。マザーボードがらみのトラブルでは、設定情報を初期化(CMOSクリアと言う)するのが定番の手法だ。この程度の読み間違いは「日常茶飯事。今では聞いた瞬間に脳内で正しい言葉に変換するので戸惑わない」。

 ほかにあるのは「ライド」や「ビオス」。前者は、複数のハードディスクを使ったストレージシステム「RAID」(正しい呼び方は表を参照)、後者は「BIOS」だ。「ビデオボードの棚の前で、やたらと『PCIエクスプローラー対応も増えたねえ』とか言うお客さんもいた」。これはもちろん「PCI Express」。

 あるマニア向けパーツショップでは「常連さんなんですが、USB(ユーエスビー)を『UBS』って言う。『最近のマザーはUBSポートが8個もあるんだよねえ』とか全然直らない。指摘するのも何ですから、そのままうなずいてますけれども」。思い込みとは恐ろしい。

 「ショップブランドPCのサポートを求めてきたお客さんが電話の向こうで『リストラCDで直るかい』『リストラCDって何枚だっけねぇ』と、やたらとリストラCDを連発する。そのとぼけた口調とリストラという単語が妙にマッチして笑いをこらえるのが大変でした」。PCを購入直後の状態に戻すメディアには色々な呼び方があるが、このショップでは「リストアCD」だった。

 微妙なのはIDEの「イデ」、ATAの「アタ」という呼び名。前者はベテランがわざとそう呼ぶことがある。後者は海外の技術者でも「アタデバイス」などとして使う通称だ。読み違いとは少し違うが、インストールを「インストロール」、拡張スロットを「拡張スロットル」と呼ぶ人もなぜか多い。次は、メーカー、ブランド名編だ。

基本的な用語 読み方
AGP エージーピー
ATA(AT Attachment) エーティーエー、アタ
ATAPI(AT Attachment Packet Interface) アタピ
BIOS(Basic Input/Output System) バイオス
CMOS シーモス
DIMM(Dual In-line Memory Module) ディム
IDE(Integrated Device Electronics) アイディーイー
IEEE1394 アイトリプルイーいちさんきゅうよん
PCI Express ピーシーアイエクスプレス
RAID(Redundant Arrays of Independent Disk) レイド
S/PDIF(SONY/Philips Digital Interface Format) エスピーディーアイエフ
Wi-Fi ワイファイ

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