2005年12月下旬から早くも店頭に並び始めた今年の春パソコンは、どんな進化を遂げたのか?「日経ベストPC+デジタル」2月号の特集「2006年春版 パソコンの買い方Q&A」では、各社最新モデルのスペック・トレンドを分析。「CPU」や「メモリー」「HDD」などのスペックをグラフ化し、この春の主流はどうなっているのかを徹底検証した(対象機種はA4ノート42台、携帯ノート14台、デスクトップ47台)。

CPU  ノートもデュアルコア、インテル「Core Duo」登場

 実売価格が18万~20万円の売れ筋モデルでは、A4ノートがCeleron M、デスクトップがCeleron Dが主流だ。どちらも低価格ながら、パワーでは実用性十分。Office文書の作成やWeb閲覧、電子メール送受信が中心の使い方なら、まず不満は感じない。

 携帯ノートでは上位のCPU、Pentium Mを搭載する機種が多い。Pentium Mは、パソコンの処理状況に応じて動作周波数を変えて消費電力を節約する「拡張版SpeedStep」機能を搭載。Celeron Mよりもバッテリーの持ちがいいからだ。

 そして2006年の新しいトレンドとして注目なのが、デュアルコアCPU。データ処理を実行する回路(コア)を2個内蔵したCPUのことだ。「スレッド」と呼ばれるデータ処理ブロックを、それぞれのコアで2つ同時に処理できる。ビデオ編集ソフトで動画を圧縮しながらゲームをするといった、CPUに負担がかかる作業を複数同時にこなす際に、威力を発揮する。

 A4ノートと携帯ノートの高性能モデルでは、インテルの新しいデュアルコアCPU「Core Duo」を搭載したマシンが登場した。デスクトップ用のデュアルコアCPU「Pentium D」と合わせて、各社のハイエンドモデルに採用されていくだろう。

 デスクトップではノート用CPUのCeleron Mを搭載したモデルの登場が目新しい。日立製作所の液晶一体型「Prius One」シリーズで、スリムなボディー形状を実現するための選択だ。

A4ノート 携帯ノート
低価格で十分な性能を持つCeleron M搭載モデルが主流。新世代のデュアルコアCPU、Core Duo搭載モデルも登場 省電力機能の「拡張版SpeedStep」機能を搭載し、モバイルのバッテリー駆動で長時間使えるPentium Mが主流だ

デスクトップ
低価格で実用性が高いCeleron Dが主流、ハイエンド向けPentium Dがそれに続く。Celeron M搭載モデルも登場

メモリー  512MBが標準、ハイエンドモデルは1GB

 春モデルの売れ筋モデルでは、ノートでもデスクトップでも標準で512MBのメモリー搭載が主流だ。Windows XPは2001年の登場初期には256MBでもそこそこ使えたが、現在のSP2バージョンではセキュリティ機能が強化されたなどの理由で、Windows自身が使用するメモリーの量が増えた。快適に動作させるには256MBでは足りないから、標準で256MBの低価格モデルは、512MB以上に増設するのがオススメだ。

 ハイエンドモデルでは、標準で1GB搭載するモデルが増えた。高解像度デジカメ画像の加工や、動画編集で威力を発揮する。

A4ノート 携帯ノート
低価格エントリーモデルの一部は256MBだが、売れ筋モデルでは512MBが標準。高性能モデルは768MBや1GBの製品もある すべての機種が標準で512MBのメモリーを搭載。増設スロットの空きがない機種もあるので、さらに増やしたい場合は要注意だ

デスクトップ
エントリーモデルでも512GBが標準。AV機能や動画編集機能などを重視した高性能モデルでは1GB搭載の製品もある

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