ホームシアター選びに王道なし。ショールームでひたすら体験!

 大人の本格ホームシアター導入作戦、第2回はショールームの賢い活用法を紹介する。高い買い物だけに、実際に自分の目で確かめてから決めるのはもちろんだが、豪華な機器が並んだショールームの雰囲気に圧倒され、冷静な判断ができない、ということもあるかもしれない。そうならないよう、まずは“誌上体験”してみよう。

「家」をイメージさせるアバックのショールーム

 今回訪れたのは、東京・新宿のヒルトン東京ホテルの地下にある、AV専門店・アバックのグランド新宿店ショールーム。同社はもともと東京・秋葉原や立川、千葉に物販をメインとした店舗を持っていたが、物販は秋葉原店に統合し、立川店と千葉店を閉鎖して新たにグランド新宿店を設けた。

東京・新宿のヒルトン東京ホテル地下にあるアバック グランド新宿店ショールーム  前回の記事にもご登場いただいたアバックのグランド新宿店・ホームシアター営業部マネージャーの長坂展生担当課長は、同店の役割を「お家の総合提案をメインにした店です」と語る

 「ホームシアターは新築時やリフォーム時に導入される方が非常に多く、その場合、やはりモデルルームがないとイメージがわきません。そこでお家の総合提案をメインにした店を新たに設けました。商談スペースも確保しており、機材の聞き比べや見比べだけでなく、設計士との打ち合わせもできるようになっています」(長坂課長)

 目玉は、それぞれのテーマに基づいて作られた3つのモデルルームだ。ホームシアターとひと口に言っても、リビングに導入するパターンもあれば、ぜいたくに専用室を設けるパターン、寝室など個人の居室に導入するというパターンもある。そこでアバックでは、リビングシアターの「Hidelia(ハイデリア)」、映像と音響を追求する「Mechalia(メカリア)」、本格的なシアタールームの「Futulia(フューツリア)」の3つのモデルルームを用意している。そのうちの一つ、Hideliaを紹介しよう。

リビングをシアター化したショールーム「Hidelia」

 ホームシアターの導入場所として、最も一般的なのがリビングだ。そこでこのモデルルームでは、住空間とAV機器をうまくミックスさせる方法を提案している。

リビングシアターを提案するモデルルームの「Hidelia」

 Hideliaは普段の生活を送るリビングルームと、AVルームの2つの面の融合を狙ったショールーム。液晶プロジェクターと電動スクリーンの組み合わせだけでなく、スクリーンの裏側に50V型の大画面プラズマテレビを設置している。普段はプラズマテレビを用い、映画などを見る場合は部屋を暗くして電動スクリーンを降ろすという視聴スタイルになる。機材やフロントスピーカーは壁面家具内に収め、サラウンドスピーカーを天井に埋め込むことで空間全体をすっきりと見せている。

100インチの電動スクリーンがリビングにあると、かなりの迫力だ。スクリーンを上げると現れる50V型プラズマテレビが小さく見える

フロントスピーカーやAVアンプ、サブウーファーなどは壁面家具に収納されているため圧迫感がない

 液晶プロジェクターも天井内に収納されており、使用する場合は昇降機によって天井内から現れるようになっている。電動スクリーンの出し入れやプロジェクターの昇降はリモコンのボタン一つでできる。

液晶プロジェクターは天井内に収められている。サラウンドスピーカーも埋め込みタイプ

リモコンのボタン一つでプロジェクターが天井から現れる

 なお、ここで紹介している機器の構成は以下の通りだ。

メーカー名 製品名 メーカー希望小売価格
液晶プロジェクター セイコーエプソン EMP-TW200H 28万1400円
電動スクリーン オーエス EFH-100WF202 25万7040円
プラズマテレビ パイオニア PDP-505HDL オープン
(実売価格40万円程度)
プラズマスタンド パイオニア PDK-TS05 2万6250円
AVアンプ ソニー TA-DA7000ES 24万1500円
DVDプレーヤー DENON DVD-3910 16万8000円
D-VHSプレーヤー 日本ビクター HM-DHX2 オープン
(実売価格6万円程度)
スピーカー B&W 704MY 13万1250円
サブウーファー B&W ASW700MY 18万3750円
埋め込みスピーカー B&W CCM65 6万3000円
センタースピーカー B&W HTM7MY 8万4000円
昇降機 オーエス EE-SH オープン
(実売価格36万7500円)
昇降機カバー オーエス EE-10C オープン
(実売価格5万円程度)
    231万3690円

 前回の記事の中で、取り付け工事やインストール(構成の提案や施工の指示など)費用などを含めて100万円程度というのが入門的な構成だとご紹介したが、こちらはそれより若干上の構成となっている。プロジェクターを天井に埋め込む昇降機やD-VHSデッキなどは必須ではないため省くことが可能だ。テレビも手持ちのものを利用すれば省けるが、それでもメーカー希望小売価格(オープン価格の場合は実売価格)で約150万円。諸費用を合わせると180万円程度のシステム構成になる。

NEXT 費用対効果を見極めるため、徹底的に比較検討すべし!