思う存分遊ぶなら“水中対応”を選んでは?

 夏真っ盛り!連日のように気温30度を超す日々。うだるような暑さの中で仕事に向かうのはつらいが、これだけ暑ければ海や川、プールなど、水辺のレジャーが恋しくなる。夏は毎年訪れるが、この夏は一度きり。行楽地などに訪れるのであれば、デジタルカメラでその思い出を残しておきたい。

 そこで問題になるのが「どんなデジタルカメラを持っていくか」だ。特に海は、照りつける太陽に水しぶき、風に舞う砂ボコリと、デジタルカメラに最も不向きな場所。海に落としたり、直接水をかけたりでもしない限りそうそう壊れはしないが、海水や砂の付いた手で操作すると、後で少し不安になることもあるに違いない。

 それならばと、今回は海水浴などに気軽に持って行ける、防水機能を強化したコンパクトタイプのデジタルカメラ7機種を取り上げることにした。


そもそもデジカメの防水基準はどうなっているのか?

 「防水」とひと口に言っても、実はいくつかのタイプに分かれている。工業製品の防水機能についてはJIS(日本工業規格)によって以下のように定められている。

●防水性能
保護等級 内容
0級 特に保護されていない
1級・防滴I形 鉛直に落下する水滴によって有害な影響を受けない
2級・防滴II形 正常な位置より15度以内の範囲で傾斜したとき、鉛直に落下する水滴によって有害な影響を受けない
3級・防雨形 鉛直から60度以内の噴霧状に落下する水によって有害な影響を受けない
4級・防まつ形 いかなる方向から水の飛まつによっても有害な影響を受けない
5級・防噴流形 いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない
6級・耐水形 いかなる方向からの水の強い直接噴流によっても内部に水が入らない
7級・防浸形 定められた条件で水中に没しても内部に水が入らない
8級・水中形 定められた条件で水中に常時没しても使用できる
防湿形 相対湿度90%以上の湿気の中で使用できる

 一般的に「防水」と言われて普及しているのは保護等級4級の「防まつ形」で、「生活防水」と呼ばれることが多い。このクラスは、水しぶきがかかっても大丈夫という程度のもので、蛇口から直接水を噴射するといったことには対応しない。もちろん水中で使用するどころか、水の中に落としてもまずいので注意が必要だ。生活防水形は当然3級までの条件を満たしているので、急に雨に降られても大丈夫。ヘビーデューティーな使用には向かないが、日常の様々な場面で利用するには最も向いているタイプだと言える。

 水中でも撮影を楽しみたい!という人には保護等級7級の「防浸形」か8級の「水中形」が適している。今回紹介する中ではペンタックス「Optio WP」とリコー「Caplio 400G wide」の2製品が水中撮影も可能だ。コニカミノルタ「DIGITAL現場監督 DG-5W」も7級以上だが、水中撮影には対応しない。あくまで「水中に没しても水が内部に入らない(壊れない)」ということらしいので要注意だ。

 もう一つ、できれば「防じん性能」にも気をつけておきたい。砂浜などに持って行くとなると、細かい砂ボコリが内部に侵入してしまうおそれがあるためだ。防じん性能についてもJISで規定されている。こちらは「固体」に対する保護等級で、“5級”以上がチリやホコリに対する保護性能を持つ。ちなみに4級は「1ミリメートルより大きい固形物に対して保護されている」、3級は同様に「2.5ミリメートル以上」というものなので、防じん性能とはまったく関係がない。

●防じん性能
保護等級 内容
5級・防じん形 正常な動作や安全性を阻害するような粉じん(75マイクロメートル以下のチリやホコリ)の侵入を防ぐ
6級・耐じん形 粉じんが内部に侵入しない

 相当風が強い日の砂浜にいるのでもない限り、それほど気にする必要はないと思われるが、念のためチェックしておくといいだろう。こちらもやはり防水機能が充実しているペンタックス、リコー、コニカミノルタの3製品が5級以上に対応している。5級は粉じんが「動作や安全性を阻害しない」という程度で、完全にシャットアウトするわけではない。そういう意味では、やはり建設現場などでの使用を前提にしたリコーとコニカミノルタの2製品が6級と高性能だ。


イチ押しは水中でも撮影できるペンタックス「Optio WP」

 どうせ海やプールに持っていくのであれば、水の上はもちろん、水の中でも撮影が楽しめるものがいい。そこでお薦めなのが、今回紹介する7製品の中で、唯一JIS保護等級8級の防水機能を持つペンタックス「Optio WP」だ。有効画素数500万画素の1/2.5型CCDに光学3倍ズームを搭載し、重さ120gという軽さが魅力。これで実売価格4万3000円程度。なお、Optio WPの機能性や撮影画像については、次回徹底的に紹介する。

7機種の中で唯一、コンパクトさと防水性能を兼ね備えるペンタックス「Optio WP」 バッテリーやメモリーカードのほか、ACアダプターやUSB端子を1つのフタの中に収めている

Optio WPの操作画面。シーンに応じて20種類の撮影モードを備える。水辺での撮影に適した「サーフ&スノー」モードのほか、水中撮影用の「マーメード」モードも用意している

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