ファイルの管理方法は人によって千差万別。他人のPCを覗いてみると、「データは『マイドキュメント』、画像は『マイピクチャ』」といったWindowsの基本ルールを無視した、その人だけの管理方法に驚かされることも多い。だが、理由を聞いてみると、それなりに筋の通った考え方に基づいており、逆に感心させられることもある。

 PCに慣れ親しんだパワーユーザーなら、誰でもファイルの管理方法に一家言を持っているはずだ。そこで、Winodwsマシンをバリバリ使いこなす日経WinPCのライター陣など8人のパワーユーザーに、個人所有のPCでのファイル管理法を聞いて回った。以下に聞き取り調査から分かった、パワーユーザーならではのファイルの管理法と、それぞれの方法論を紹介していこう。

●上級者でもファイル管理法はさまざま
左は1600×1200ドットの画面いっぱいに使用中のファイルを並べている。右の例では「マイドキュメント」はごみ箱同然の扱い。ここはファイルの仮置き場で、大事なデータは別に管理しているという。

パワーユーザーは「マイドキュメント」を使わない

 まずは、自分で作ったデータファイルをどこに置いているかを調べた。真っ先に思いつくのは、マイドキュメントフォルダや、デスクトップにファイルを置く「常識派」と呼べるやり方だ。多くの市販アプリケーションなら、新規保存の際に保存先として真っ先に表示されるし、デスクトップやスタートボタンからのアクセスもしやすい。

●作業中のドキュメントはどこに置く?
作業中のドキュメントをどこに置くかについてヒアリング調査をした結果。それぞれ理にかなった管理法だ。マイドキュメントの機能を全く使っていない例も多かった。

 だが、マイドキュメントやデスクトップのデータは、実際は「Documents and Settings」フォルダの奥深くに保存されており、フォルダを直接バックアップする際などは、かえってアクセスしにくいという欠点がある。そうした点を嫌ってか、パワーユーザーの間では常識派が意外と少なかった。

 逆に多かったのが、独自のフォルダを起動ドライブの直下に作って管理している「こだわり派」だ。この派の多くはMS-DOS時代からPCを使っているヘビーユーザー。さすがにコマンドプロンプトでアクセスする機会は減ったが、起動ドライブ直下のフォルダならアクセスがしやすい。さらに、フォルダ名に「0」や「data」といったツリー表示で見つけやすい名前を付けるのもアクセス性を良くするためのテクニックだ。

 中には、データフォルダを起動ドライブとは別のドライブに作る「慎重派」もいた。いざとなったら起動ドライブをすぐフォーマットして、OSを再インストールするためだ。この場合、標準のマイドキュメントフォルダはダウンロードファイルの保存先など、ファイルの一時的な置き場としてしか使わない。フォーマットの際には中身の確認すらしないという。

使い終わったファイルはそのまま放置

 使用頻度の少ないファイルや使用済みのファイルの整理については、「気にしない派」が圧倒的だった。個人用途のPCにおいて「使わないデータ」と呼べるものは意外に少なく、メールのアーカイブや、古いデジカメの画像程度しかない。ましてや「使用済み」と言い切れるデータはほとんどないはずだ。データ自体も大した量ではないため、特に退避はせず、作業中のフォルダの中に整理用のフォルダを作れば十分、ということになる。

 逆に1人だけ、古いデータでも徹底的に管理、バックアップする「積極退避派」もいた。業務で使っているPCと変わらない厳重なバックアップ体制を敷いていた。また、バックアップの必要を感じながらも、取りあえず気になったときに適当な空き領域にコピーする「その場しのぎ派」も何人かいた。

●使用頻度の少ないドキュメントはどこに置く?
個人ユーザーが作成するデータはTV録画データを除けば、それほど大きな容量にはならない。使わなくなったデータはそのまま、という例が多く、2重化して積極に退避する例もわずかにあった。

NEXT ツールやアプリケーションはしっかり管理