音楽配信サービスが盛り上がっている。今回は、ネットで購入した音楽をiPodに持っていくワザを紹介しよう。

 米国やカナダなどではアップルコンピュータが運営する音楽配信サイト「iTunes Music Store」があり、ここで購入した楽曲データをiPodにコピーして楽しむことが可能。だが、日本ではこのサービスは準備中で、スタートするのは早くてもこの春以降になると見られている。

 一方、日本で展開されている音楽配信サービスでは、ファイル形式や著作権管理の問題でiPodに楽曲データを移すことができなかった。しかし、このほど東芝EMIとワーナーミュージック・ジャパンが著作権管理の条件を緩めたことで、方法によってはiPodに楽曲を持っていくことができるようになった。手順を簡単に説明すると、音楽配信サイトで購入した楽曲をいったんCD-Rに音楽CDとして記録し、それをiPod付属の音楽管理ソフト「iTunes」でインポートする、といった順番だ。

 なんのことかわからない人も多いと思うので、音楽配信の著作権管理について説明しておこう。現在、「MSNミュージック」や「MusicDrop」「Mora」といった音楽配信サイトでダウンロードできる楽曲にはDRM(Digital Rights Management)と呼ばれる著作権管理が施されている。具体的には、その曲をCD-Rに書き出せるか、携帯音楽プレイヤーに書き出せるか、といった条件を著作権者側が指定しているのだ。

 従来、国内の音楽配信サービスでは、CD-Rへの書き出しは不可、携帯音楽プレイヤーへの書き出しは3回まで、など相当きつい制約があった。しかも配信される楽曲のファイル形式がWMAやATRAC3だったため、その形式に非対応のiPodに移動することは不可能だった(WMAなどに対応した携帯音楽プレイヤーには書き出せる)。

MSNミュージック。Windows Media Player 10(WMP10)の配布と同時にMSNがスタートさせたサービスで、配信曲数は2005年1月現在、約10万曲 MusicDrop。音楽配信大手のレーベルゲートもWMP10対応のサイトを立ち上げた。配信曲数は2005年1月現在、やはり約10万曲
 しかし、こうした条件の厳しさや使いにくさが音楽配信サービスの普及の障害になっていることは明らか。各音楽配信サイトに楽曲を提供しているレコード会社のうち、東芝EMIとワーナーは昨年末、相次いでCD-Rへの書き込みを認める条件に変更し、使い勝手を向上させた。これにより、ダウンロード購入した楽曲を部屋のステレオでも、あるいはカーステレオでも楽しめるようになった。

 ということは…そう、この2社の楽曲であれば、いったんCD-Rに書き出したものからiPodにインポートすることも、もちろんできるのである。WMA形式などからAAC形式などへの再エンコードにが必要になるので、理屈の上では若干音質が劣化するのだが、編集部で試してみたところ、ほとんど問題ないレベルだった。

いったんCD-Rに書き出せばiPodにインポートできる

 お待たせしたが、その具体的な手順を見ていこう。まずは楽曲データの入手だ。今回は音楽配信に対応したWMP10を使う。まだアップグレードしていない人はマイクロソフトのサイトからダウンロードしよう。

 起動したらトップ画面からMSNミュージックなどの音楽配信サイトを選ぶ。わかりにくいが、画面右上の▽印のところにドロップダウンリストがある。サイトが表示されたら、ディレクトリや検索を使って、お目当ての楽曲を探そう。楽曲を選択して購入画面に進む過程で、その曲がどのレコード会社のものかを確認することができる。できれば東芝EMIやワーナーの曲に絞って検索したいのだが、仕組み上まだそれはできないようだ。

WMP10で音楽配信サイトを表示。画面右上のリストから選んで、お目当ての楽曲を探す(ここではMSNミュージック) レコード会社を確認する。購入画面で、どのレコード会社の曲か確認できる。東芝EMI、ワーナーミュージック・ジャパンの楽曲ならCD-Rに書き込める

NEXT WMAやATRAC3のファイルをどうやってiPodに?